研究実績の概要 |
(1)熟練者の介護スキルの理解 介護スキルの理解のためには、モーションの分析をするだけでなく、腰部負担の推定値も必要である。今年度は、表面筋電位信号や剛体モデルを用いた腰部負担の推定研究を進めた(Kogami, et al., 2023; 藤田、他、2023)。また、介護現場で、介護業務への影響を抑えて多数の介護データを取得することは未だ困難であったため、ラボにて一連の介護業務を再現して研究を進めた。深層学習モデルだけでなく階層ベイズモデルによるスキル可視化の研究も進めた(大牟禮、柴田、2023)。
(2)非熟練者の介護スキル学習の加速 階層ベイズモデルによる部位別のスキル可視化とLLMを用いたスキルの説明に関する研究を進めた。また、空圧比例制御を行う人工筋スーツを用いた、学習者の身体に力場を与えるシステムについて実証実験を進めていたが、装着して運動しているうちにスーツが身体に対して大きくずれてくる問題が生じたため、大幅に改良を行った。
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