研究課題
基盤研究(A)
本研究は、高齢化に伴い急増している網膜疾患による失明患者の視覚を工学的手法で再建する新しい人工網膜の開発を目指している。具体的には、広視野・高解像度・高機能・極低侵襲のピクセル分散型完全埋植人工網膜の開発に挑戦し、ウサギを使った動物実験を通して開発する人工網膜の信頼性や視機能の評価が計画されている。
高齢化による網膜疾患患者の急増といった背景も踏まえ、完全埋植人工網膜の開発は極めて社会要請が高い。本研究では過去10年間の実績とそこから明らかとなった課題に対し、独自のアプローチによる堅調な研究計画が提案されており、海外の研究者も含めた共同研究体制も構築されていることから、実現可能性は非常に高い。また、前臨床試験まで進める予定であり、実現した場合の波及効果も非常に大きい。