研究課題
基盤研究(A)
ヒトの体を構成する細胞は、細胞に負荷されるメカニカルストレスを利用して恒常性を維持している。メカニカルストレスに対する応答不全は様々な疾患の発症の原因となることが明らかになりつつある。本研究では、様々なメカニカルストレス応答不全によって発症する疾患の分子基盤を解明し、治療への応用を目指したメカノメディスンを提唱している。
メカノメディスンという新しい学術分野の先導に向けて、メカニカルストレスとして従来の伸展や剪断応力だけではなく、新たに、歯根膜細胞や軟骨細胞を対象として、静水圧を負荷する装置を開発し、様々なメカニカルストレス応答不全に起因する疾患に共通の分子機構があるかを明らかにしようとする点に本研究の学術的意義がある。