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2021 年度 実績報告書

電気合成化学を用いたモルヒネおよびその類縁体の短工程合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 21J00473
研究機関名古屋大学

研究代表者

楳窪 成祥  名古屋大学, 創薬科学研究科 基盤創薬専攻, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2024-03-31
キーワード有機合成化学
研究実績の概要

2021年の1月頃から渡米の準備を進めていたが、受入研究機関のコロナ感染症に対する方針を遵守したので、渡米できなかった。コロナ禍の影響で渡米の予定を立てることもできなかった。したがって、本研究において肝要な電気合成化学の修学および取り組みに至らなかった。しかし、本研究は創薬を指向した有用有機化合物の短工程合成という側面を有しているので、さまざまな有用化合物の効率的合成に取り組んだ。有用化合物合成中間体である化合物の効率合成に取り組んだ。アルデヒドを還元し、アルコールへと収率85%で変換した。得られたベンジルアルコール誘導体に対してPBr3を作用させることでブロモ体を得た。その後、亜硝酸銀を作用させることで目的のニトロ化合物を得た。しかし、3工程の収率は17%と満足できるものではなかった。副生物を単離したところ、亜硝酸エステル化合物が生じていることが判明した。これは求核置換反応にて目的の窒素原子からの付加ではなく、酸素原子からの付加が進行したことを意味する。溶媒や温度等の検討を行なったが、亜硝酸エステル化合物の副生を抑制することができなかった。そこで、合成ルートを見直すことにした。具体的にはアルデヒドをオキシムにしたのちに酸化反応を行うことで、目的のニトロ化合物が得られると考えた。実際に行なってみると、目的のニトロ化合物を2工程の収率65%で得た。この収率向上は有用化合物の合成に大きく貢献すると考えている。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Synthesis of Bicyclo[2.2.2]octanes with a Quaternary Bridgehead Carbon by Diphenylprolinol Silyl Ether-mediated Domino Reaction2021

    • 著者名/発表者名
      Nariyoshi Umekubo, Tohru Taniguchi, Kenji Monde, Yujiro Hayashi
    • 雑誌名

      Asian J. Org. Chem.

      巻: 10 ページ: 3261-3265

    • DOI

      10.1002/ajoc.202100573

  • [雑誌論文] Asymmetric Synthesis of Pentasubstituted Cyclohexanes through Diphenylprolinol Silyl Ether Mediated Domino Michael/Michael Reaction2021

    • 著者名/発表者名
      A. S. Odoh, L. Aidanpaa N. Umekubo, H. Matoba, N. Mori, Y. Hayashi
    • 雑誌名

      Eur. J. Org. Chem.

      巻: なし ページ: 6670-6673

    • DOI

      10.1002/ejoc.202101106

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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