研究課題
本研究は,南太平洋高緯度域の古第三紀炭酸塩堆積物に対し,化学組成分析および多元素同位体分析を行うことで,古第三紀における環境変動と南太平洋域におけるレアアース元素濃集イベントの関係性を明らかにすることを目的としている.使用したサンプルは,2020年1月から2月に実施された航海 (International Ocean Discovery Program; IODP Expedition 378) 中に,ニュージーランド南方沖に位置するCampbell Plateau上にて掘削された堆積物コアU1553である.2年目にあたる2022年度においては,堆積物サンプルのリーチング作業とその地球化学分析を実施した. 1年目に得られた全岩化学組成・同位体比データを基に, EoceneからOligoceneにかけての堆積物サンプル16試料を選定し,酸によるリーチング作業を行った.この作業を通じて,1つの試料からリーチングフラクションと残渣フラクションの2つが得られた.両方のフラクションに対し,誘導結合プラズマ質量分析 (Inductively Coupled Plasma Mass Spectrometry; ICP-MS) を用いた化学組成分析と,表面電離型質量分析計 (Thermal Ionization Mass Spectrometry; TIMS) を用いたNd-Sr同位体分析を実施した.
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件)
Geochemistry, Geophysics, Geosystems
巻: 24 ページ: e2022GC010681
10.1029/2022GC010681
Geochimica et Cosmochimica Acta
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