HIF1αの結合領域を、過去のchip-seqのデータから同定して、その領域をpGL3-promotorのベクターにクローニングにして、レポーターアッセイを行うこととした。低酸素刺激を加えると、emptyベクターに比べて、HIF1αをクローニングしたベクターをトランスフェクションした尿細管細胞にて、低酸素における発光量が増えた。この結果より、この領域によるHIFの結合が低酸素におけるTIMP2の発現に関与することが示唆された。次に、siRNAによってHIF1αの抑制をしてみることで、TIMP2の発現量がどうなるかについて実験を試みた。しかし、HIFの抑制化で低酸素刺激を加えると、尿細管細胞の培養がうまく行かなかったため、この実験は断念することとした。そして、今までの実験データを踏まえて、論文投稿することとした。改定を求められた部分である、ヒストンのWestern blotによる定量の再現や、低酸素刺激のポジティブコントロールやネガティブコントロール実験の追加などの修正をし、現在再投稿を目指している。
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