本研究は,超高時間・空間分解能を有するマイクロフォンアレイをコア技術とした,コナジラミ類の発する音響情報を可視化するデバイスを開発し,それを用いてコナジラミ類の音響的生態(コミュニケーション)を解明することを目的としている.2022年度は,1)音源位置推定の高精度化と,2)動画像中のコナジラミ類検出に関する内容に取り組んだ.1に関しては,狭間隔小開口マイクロフォンアレイとパルス圧縮を基盤技術とした,近接場での高精度測位法を考案した.これにより,可聴音を用いた1 mm以下の高精度音源位置推定が可能となった.これは,於保らによる「近接場音源位置推定のための狭間隔マトリクス状MEMSマイクロフォンアレイ」の研究成果として得られ,奨励賞(Young Scientist Award)を受賞した.2に関しては,従来よりも簡便な画像処理で動画像中のコナジラミ類を検出するための,環境光に着目した手法を考案し,キュウリや青ジソの葉体において,コナジラミ類と葉脈の画像抽出を可能とした.これは,於保らによる「Detection of Whiteflies and Veins on Leaves by Capturing Image under Controlled Lighting」の研究成果として得られた.
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