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2022 年度 実績報告書

航空機の寿命推定を通した航空産業の二酸化炭素排出分析

研究課題

研究課題/領域番号 21J12693
研究機関国立研究開発法人国立環境研究所

研究代表者

鬼頭 みなみ  国立研究開発法人国立環境研究所, 資源循環領域, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2023-03-31
キーワードカーボンニュートラル / 二酸化炭素 / 航空部門
研究実績の概要

本研究は、既存研究で明らかにされていない、航空機の使用年数とライフサイクルに関するモデルを開発し、“航空機の使用年数の延長に伴う旧型機の使用増加と使用年数の短縮に伴う新規機材の使用増加”と“燃費の良い機体導入に伴う費用の増加と燃費向上による燃料費の減少”のトレードオフ関係を環境と経営の両面から明らかにし、航空産業の持続可能な発展に向けた知見を得ることを目的とする。具体的には、航空機の寿命関数と機体のストックフローモデルを用いて、機体の導入・退役サイクルを操作することで、環境面ではライフサイクルCO2排出量の削減、経営面ではコストの削減の影響を考察し、新たな環境・経営評価フレームワークの提案を行う。また、使用年数の変化に加えて航空需要や機体の燃費、使用燃料の変化に関するシナリオ分析を行い、航空部門が掲げる2050年ネッ
トゼロエミッション目標を達成するための具体的な方策を明らかにする。
航空機の寿命関数と機体のストックフローモデルを用いて、新型コロナウイルスによる航空需要減少を考慮した航空産業の将来モデルを構築し、2050年ネットゼロエミッションを達成するために、航空部門がどのような対策を、どれだけ実施する必要があるのかを定量的に分析する。
分析結果から、2050年ネットゼロエミッション目標を達成するためには、最も野心的なシナリオを用いた場合であっても、2050年の年間飛行距離を新型コロナウイルスの拡大期である2020年の年間飛行距離の半分以下に抑制する必要があることが明らかになった。
本研究成果は、国内学会2件、国際学会1件において発表を行い、研究成果の発信に努めた。また、本研究成果を英語論文に取りまとめ、現在査読付き国際誌に投稿中である。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 航空輸送の未来技術に依存しないカーボンニュートラル化経路の分析2023

    • 著者名/発表者名
      鬼頭みなみ
    • 学会等名
      第18回日本LCA学会研究発表会
  • [学会発表] 航空産業の2050年ネットゼロエミッション目標に関する達成経路分析2022

    • 著者名/発表者名
      鬼頭みなみ
    • 学会等名
      環境経済・政策学会2022年大会
  • [学会発表] Exploring low-cost pathways to achieve the 2050 decarbonization goals of airlines2022

    • 著者名/発表者名
      Minami Kito, Hirotaka Takayabu, Keisuke Nansai
    • 学会等名
      EcoBalance 2022 The 15th Biennial International Conference on EcoBalance
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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