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2021 年度 実績報告書

金属錯体とタンパク質の複合化による新規二酸化炭素還元システムの創製

研究課題

研究課題/領域番号 21J14046
研究機関名古屋大学

研究代表者

鎌田 健司  名古屋大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2023-03-31
キーワード二酸化炭素 / 光還元反応 / 人工金属タンパク質 / ルテニウム錯体 / イリジウム錯体
研究実績の概要

二酸化炭素を還元する自己光増感型の触媒として世界最高の耐久性および触媒活性を有するイリジウム錯体の構造をもとにして、新規の自己光増感型の金属錯体触媒および金属錯体触媒とタンパク質と複合化させる人工金属酵素の開発に取り組んだ。イリジウム錯体と同様の配位子をもつルテニウム錯体も非常に耐久性が高い触媒として機能した。ルテニウム錯体の触媒活性は144時間持続し、ギ酸および一酸化炭素生成に関する触媒回転数の合計は796に達した。これは二酸化炭素を還元する自己光増感型の触媒としてはトップクラスの性能である。また、イリジウム錯体とタンパク質を複合化させて人工金属酵素を調製し、水中かつ高効率で二酸化炭素を還元できる人工金属タンパク質の創製を目指した。タンパク質としてはエルシニア菌由来のヘム獲得タンパク質(HasAypt)に着目した。また、イリジウム錯体がタンパク質内部に効率的に取り込まれることを志向して、HasAyptヘム結合部のアルギニンをグリシンに変異させたタンパク質(HasAypt(R40G))を調製した。HasAyptR40Gを含む水溶液に対してイリジウム錯体を滴下したのちに半透膜に入れ一晩透析した。得られた溶液の紫外可視吸収スペクトルを測定した結果、イリジウム錯体がHasAypt(R40G)に取り込まれていることが示唆された。その溶液を用いて二酸化炭素の光還元反応を行なった。犠牲剤としては1,3-ジメチル-2-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾイミダゾールのフェニル基にカルボキシル基を導入して水溶性をもたせた化合物のを用いた。その結果、少量ではあるが二酸化炭素の還元生成物としてギ酸が得られ、このときの触媒回転数は18だった。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] A Highly Durable, Self-Photosensitized Mononuclear Ruthenium Catalyst for CO2 Reduction2021

    • 著者名/発表者名
      Jung Jieun、Saito Susumu、Kamada Kenji、Okuwa Hiroko、Wakabayashi Taku、Sekizawa Keita、Sato Shunsuke、Morikawa Takeshi
    • 雑誌名

      Synlett

      巻: 33 ページ: -

    • DOI

      10.1055/a-1709-0280

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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