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2021 年度 実績報告書

光学的実空間観測による量子ホールエッジ状態の伝播特性解明

研究課題

研究課題/領域番号 21J14386
研究機関東北大学

研究代表者

神山 晃範  東北大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2023-03-31
キーワード量子ホール効果 / 分数量子ホール効果 / エッジ状態 / 光学顕微鏡
研究実績の概要

本研究では、空間分解能と時間分解能を併せ持つ光学顕微鏡を用いることで、分数量子ホールのエッジを高速で伝播する電子を可視化し、さらには高時間・高空間精度を達成するために新たな測定系の開発を行った。まず、試料であるGaAs/AlGaAs量子井戸の光学応答としてフォトルミネッセンス(PL)を利用したストロボ測定を行い、ν=1/3の分数量子ホールのエッジを観察したところ、エッジを伝播する電子の波束を捉えることに成功した。顕微測定によりエッジだけでなくバルクにも励起が存在することが判明し、内容をまとめて論文発表を行った。さらに、エッジの重要なパラメータである速度測定を試みた。実験を行うにあたり、試料構造の設計と作製を行い、試料上の任意の位置における速度測定を実現した。エッジを高速で伝播する電子の波束の速度を決定することに成功し、解析を行うことで電子が相互作用するプラズモンとして伝播していることを示し、学会にて発表を行った。また、電荷中性モードの検出や速度の決定を目的として高周波実験系と同期したポンプ-プローブストロボ反射測定系を開発し、分数量子ホール状態を伝播する電子の速度測定が可能なことを示した。PLの場合と比較して、時間分解能が原理的には2桁改善し、短い伝播距離においても速度の測定が可能となった。これにより、通常の電気測定において検出困難である電化中性モードを光により検出した上で、これまで実現困難であった速度測定が可能となったと考えられる。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Real-time and space visualization of excitations of the ν=1/3 fractional quantum Hall edge2022

    • 著者名/発表者名
      Kamiyama Akinori、Matsuura Masahiro、Moore John N.、Mano Takaaki、Shibata Naokazu、Yusa Go
    • 雑誌名

      Physical Review Research

      巻: 4 ページ: 1-5

    • DOI

      10.1103/PhysRevResearch.4.L012040

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] エッジマグネトプラズモンの実時間顕微測定2021

    • 著者名/発表者名
      神山晃範、松浦雅広、Moore John、間野高明、遊佐剛
    • 学会等名
      日本物理学会2021 年秋季大会(口頭発表)
  • [学会発表] 光学顕微鏡によるエッジマグネトプラズモンの空間・時間分解測定2021

    • 著者名/発表者名
      神山晃範、松浦雅広、Moore John、間野高明、遊佐剛
    • 学会等名
      基盤研究(S)「メゾスコピック量子ホール系の低次元準粒子制御と非平衡現象」研究進 捗ミーティング2021 (口頭発表)
  • [備考]

    • URL

      http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2022/03/press20220330-02-edge.html

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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