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2021 年度 実績報告書

計算・情報統合型研究による未知材料探索

研究課題

研究課題/領域番号 21J14422
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

中野 高毅  名古屋工業大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2023-03-31
キーワードマテリアルズインフォマティクス / 分子動力学計算 / 全固体電池
研究実績の概要

本年度は組成情報のみを用いた機械学習による全固体電池材料探を行った。ターゲットとして、高いイオン伝導性を有するリチウム・硫化物系材料に着目した。機械学習に用いるデータベースの作成には高い信頼性かつ低コストな計算手法が必要である。本研究では、各材料に対して少量の第一原理計算を行い高精度力場を作成することで高信頼かつ低コストな手法でイオン伝導性を評価した。
得られたデータベースと組成情報より機械学習を行った。初めに、組成情報として電気陰性度や原子番号などを用い予測したが、十分な精度が得られなかった。この要因として、学習データ数に対して記述子の数が過剰であり、過学習に陥っていると考えられる。そこで、Lasso回帰を用いて記述子の削減を行い再度予測を行った。結果として、若干の精度向上は見られたものの、依然十分な予測精度を得ることはできなかった。そこで、機械学習のスキームをより予測が容易である分類に変更した。
学習データを高イオン伝導体、低イオン伝導体の二値に分類し学習を行った。その結果、Random Forestにより精度よく分類することができた。この予測モデルから未知材料のイオン伝導性予測を行った。疑似三元系Li2S-GeS2-P2S5に対して5000件の組成記述子を作成し分類モデルが高イオン伝導体と分類する確率を求めた。学習データに高イオン伝導性材料として知られるLi10GeP2S12を含めず予測したにもかかわらずLi10GeP2S12を最も高いイオン伝導体と予測した。これにより、本手法は未探索空間において高い精度で予測できることが分かった。
本年度は機械学習力場を用いた材料データベースの作成及び組成記述子を用いたイオン伝導性予測を行った。結果として未探索空間においてもイオン伝導性予測が可能な学習モデルの作成に成功した。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Non-equilibrium molecular dynamics study on atomistic origin of grain boundary resistivity in NASICON-type Li-ion conductor2022

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi Ryo、Nakano Koki、Nakayama Masanobu
    • 雑誌名

      Acta Materialia

      巻: 226 ページ: 117596~117596

    • DOI

      10.1016/j.actamat.2021.117596

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Density Functional Theory Studies on Li Metal Electrode/Garnet‐Type Li7La3Zr2O12 Solid Electrolyte Interfaces for Application in All‐Solid‐State Batteries2022

    • 著者名/発表者名
      Iwasaki Rinon、Ishida Kunihiro、Yasuda Risa、Nakano Koki、Tanibata Naoto、Takeda Hayami、Nakayama Masanobu、Watanabe Naoki
    • 雑誌名

      physica status solidi (b)

      巻: 2100546 ページ: 2100546~2100546

    • DOI

      10.1002/pssb.202100546

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Molecular Dynamics Simulation of Li-Ion Conduction at Grain Boundaries in NASICON-Type LiZr2(PO4)3 Solid Electrolytes2021

    • 著者名/発表者名
      Nakano Koki、Tanibata Naoto、Takeda Hayami、Kobayashi Ryo、Nakayama Masanobu、Watanabe Naoki
    • 雑誌名

      The Journal of Physical Chemistry C

      巻: 125 ページ: 23604~23612

    • DOI

      10.1021/acs.jpcc.1c07314

    • 査読あり
  • [学会発表] 分子動力学法と機械学習を用いたNASICON型リチウムイオン伝導体LiZr2(PO4)3の粒界シミュレーション2021

    • 著者名/発表者名
      中野高毅、谷端直人、武田はやみ、小林亮、中山将伸
    • 学会等名
      MRSJ

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公開日: 2022-12-28  

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