研究課題/領域番号 |
21K00076
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
関谷 直人 同志社大学, 神学部, 教授 (80288597)
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研究分担者 |
森田 喜基 同志社大学, キリスト教文化センター, 准教授 (60794063)
木谷 佳楠 同志社大学, 神学部, 助教 (70707166)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | コロナ / 礼拝 / オンライン礼拝 / zoom礼拝 / グランデッドセオリー |
研究実績の概要 |
本年度はなお新型コロナウィルス感染拡大の状況が続く中での研究であり、対面での研究活動が大幅に制限される中で、zoomやTeamsなどの情報ツールを用いての研究活動を余儀なくされた。主な活動は以下の通り。
(1)日本キリスト教団の諸教会が新型コロナウィルス感染状況の中で、どのような教会活動を行ってきたかについて、本年度は日本キリスト教団から出された報告や、いくつかのキリスト教雑誌(Ministry,や信徒の友、福音と世界など)を用いた文献調査を中心に行った。(2)Zoomを用いて随時共同研究者との会合を用いて研究の進め方についての研究会を行った。(3)日本の教会の状況との比較検討をするために、Web上で公開されている米国UCC(United Church of Christ)や同UMC(United Methodist Church)が2020-2021にそれぞれの教団内で実施したコロナ下における教会運営や、礼拝のもたれ方、献金の方法の変更が財政状況に与えた影響などに関する調査を先行研究の一部として研究を行った。(4)『信徒の友』7月号、日本キリスト教団出版局,2021年において、コロナ下のストレスにさらされている教会状況を踏まえ、「教会の中だからこそ起こること」と題して教会内におけるハラスメントに関する小論を依頼されて寄稿した。(5)データ分析の際に用いるグランデッドセオリーに関わる論文・書籍、またデータの社会学的の分析方法についての論文・書籍を入手して、基礎的な研究を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本来は日本キリスト教団の諸教会に対して、礼拝がどのような形式で実施されているかについての量的な調査を実施する予定にしていたが、なおコロナウィルス感染状況の中にあって実施が遅れており、調査実施に向けての予備的な研究にとどまっている。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度はコロナウィルス感染状況が一進一退を繰り返しており、国内のキリスト教会に対する礼拝の実施状況についての調査を対面で実施するか、SNSやzoom、メール、チャットアプリなどのオンラインによる調査に切り替えるかのいずれにも舵を切れずにいたが、現在のコロナウィルス感染状況と政府の対応状況を鑑みると、思い切って調査の軸足をオンラインに移した上で調査を実施することが適切と思われる。今年度はコロナウィルスの感染状況の短期的な拡大縮小にあまりとらわれず、一貫してオンラインによる調査を中心とした研究活動を進めていきたい。ただ、質的研究の部分についてはなおオンラインでは困難なケースも想定されるので、この部分については、適切な感染予防を施した上で、できるだけ対面に近い形での調査を目指したい。
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