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2023 年度 実施状況報告書

近代デモクラシーにおける市民性教育と感情をめぐる研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K00088
研究機関静岡大学

研究代表者

井柳 美紀  静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (50420055)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード近現代のデモクラシー論 / シティズンシップ教育
研究実績の概要

本研究は、現代におけるポピュリズムの台頭やネット利用の拡大などを背景として、感情のもつ政治的・社会的ファクターが大きくなる中、市民性教育は感情の問題とどう向き合うべきかとの関心を背景とし、デモクラシー論における理性と感情の諸系譜に焦点をあてつつ、一般教養や教養教育の意義などを含め、市民性教育/シティズンシップ教育が民主政治の主体形成において果たすべき役割について考察するものである。今年度は、市民性教育と感情に関する論文を準備するほか、(1)政治リテラシーやシティズンシップ教育に関する研究として、学会年報で政治リテラシーに関して編集委員長として特集号の刊行を行い、本書の冒頭に序文を執筆したほか、シティズンシップ教育に関連したものを執筆した。また、(2)本研究に関連したものとして、デモクラシーと女性に関する関心から女性の政治参画について取りあげた学会報告を行ったほか、これに関連した論文も刊行したが、これは次年度には広い意味でのデモクラシーと女性、デモクラシーにおける理性と感情といった文脈において問題を捉える考察と連動させていくつもりである。さらに、(3)他の分担科研での成果でもあるが「若者が集える地域づくりと大学の役割」といったシンポジウムを企画・開催したほか、政治参加、選挙関連の講演なども行った。これらはデモクラシーをめぐる現代的関心に繋がる研究として本研究に繋がるものであり、研究を社会的に還元するものとなっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

学内業務との関連でエフォートを十分にとれなかったため、若干遅れている。

今後の研究の推進方策

科研費の研究については、今年度から本研究に専念できる体制となるため、予定通り進める。

次年度使用額が生じた理由

学内業務の関係で、資料調査の海外調査など出張関係で使用しなかったため。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 地方議会と女性議員2024

    • 著者名/発表者名
      井柳美紀
    • 雑誌名

      地方政治研究・地域政治研究

      巻: 10 ページ: 1-11

  • [雑誌論文] 政治リテラシー はじめに2023

    • 著者名/発表者名
      井柳美紀
    • 雑誌名

      年報 政治学

      巻: 4235 ページ: 3-7

  • [雑誌論文] 地方選挙への関心をどう高めるか?2023

    • 著者名/発表者名
      井柳美紀
    • 雑誌名

      自治日報

      巻: 4235 ページ: 3-3

  • [雑誌論文] シティズンシップ教育の歴史と現在2023

    • 著者名/発表者名
      井柳美紀
    • 雑誌名

      研究所所報

      巻: 168 ページ: 2-3

  • [学会発表] 地方議会と女性議員2023

    • 著者名/発表者名
      井柳美紀
    • 学会等名
      日本政治学会

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公開日: 2024-12-25  

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