研究課題/領域番号 |
21K00112
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
水野 みか子 名古屋市立大学, 大学院芸術工学研究科, 教授 (50295622)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 電子音響音楽 / クセナキス / 建築と音楽 / ライブエレクトロニクス / レストレーション / アーカイブ / 日本の電子音響音楽 / 音色 |
研究成果の概要 |
音色・音響の思想に着目し、ドイツの空間音楽論を援用しながら「音色」を主題として、論考「音楽に感じる空間」を発表した。 国際研究チームMeta-Xenakisのメンバーとして、ルーアン大学クセナキス・センターと協働して研究を推進した。Meta-Xenakis日本チームを主導し、日本国内での研究を主導し、日本音楽学会や東京芸術大学でのクセナキス・シンポジウムでの研究報告を実施。1970年大阪万博のために日本の技術者・音楽家チームとヤニス・クセナキスが推進した共同作業とクセナキスの作品《ヒビキ・ハナ・マ》について、一次資料を統合的に考察した。
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自由記述の分野 |
音楽、サウンドデザイン
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般書『音楽と建築』のなかの一つの章として「音楽に感じる空間」を執筆し、電子音響音楽が実現する空間の特質への視点を示した。日本の電子音響音楽に関して「作曲プロセス」と「上演時の器楽書法との関連」という二面性を明確に記録するアーカイブを拡充し、特に愛知、岐阜、三重の中部地区での電子音響音楽の歴史を記録し、再演可能な形にデジタイズし、その成果をシンポジウムとコンサートの形で公開した点は社会的意義も大きい。電子音響音楽の国際的なアーカイヴとの連携をはかり、日本の電子音響音楽への世界の注目を獲得した。
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