研究課題/領域番号 |
21K00113
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研究機関 | 京都市立芸術大学 |
研究代表者 |
薗田 郁 京都市立芸術大学, 日本伝統音楽研究センター, 客員研究員 (60772241)
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研究分担者 |
真鍋 昌賢 北九州市立大学, 文学部, 教授 (50346152)
松岡 薫 天理大学, 文学部, 講師 (90824350)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 大衆演芸 / 語り芸 / 喜劇 / 音曲 |
研究実績の概要 |
本研究課題の目的は、近代日本のなかで西日本地域を中心に展開した大衆的な語り芸とそれと関連する芝居の興行活動の実態と関連するジャンル間の影響関係を解明することである。本研究はそのために九州地域、大阪地域を調査対象として現地調査による文献資料(台本、映像資料)の収集、関係者への聞き取り調査を実施し、各研究者の分担するジャンルを軸に研究を進め、それらを統合して広域的な興行実態とそれを支える芸能実践の形態を明らかにすることを目指している。 研究計画では2021年度において、基本資料の収集および聞き取り調査を実施する予定であったが、2021年度におけるcovid19の感染状況を踏まえ、研究代表者および分担者ともに、研究計画を主に文献資料を軸にして進めることを確認した。そのため2021年度は現地調査をほとんど実施していない。その代わりに芸能興行に関する基本資料や各都道府県の統計資料を用いて浪花節芝居に関する長期的な興行活動の実態解明を進めた他、これまで収集してきた浪花節に関する資料の整理を踏まえ、その一部の成果を発表した。また関連するジャンルである俄芝居については、九州地域の俄に関する成果を発表し、大阪および九州での現地調査にむけて保存団体との調整を行った。一方、唯一実施できた現地調査では、島根県浜田市金城町久佐に伝承される山陰久佐松竹座の活動を取材した。この一座は商業的な大衆演劇をのぞくと、現在唯一の浪花節芝居が伝承される座である。保存会のメンバーに聞き取り調査を行い、また山陰松竹座に残された資料、台本、映像資料などを収集することができた。これらの一次資料と文献で得られた情報をもとに、浪花節芝居(節劇)の上演形態について考察を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
covid19の感染拡大防止に伴う移動制限のため、対象とする地域での現地調査が十分に行えなかった。これにより当初計画していた西日本地域での聞き取り調査がほとんど実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
covid19の感染防止対策に伴う各種制限が継続されているが、各地域での聞き取り対象者との日程調整などは進めており、感染対策等を十分に踏まえたうえで、次年度以降に聞き取り調査を行う予定である。これらの成果を踏まえて、当初の計画内容が実施可能であると考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
covid19の感染拡大防止に伴う移動制限により現地調査がほとんど行えなかった。そのため現地調査への旅費などが計上されていない。今年度から感染防止対策を十分に行ったうえで現地調査を実施し、それに伴う旅費などの経費を使用する予定である。
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