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2022 年度 実施状況報告書

近代日本の軍楽隊研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K00127
研究機関東京藝術大学

研究代表者

塚原 康子  東京藝術大学, 音楽学部, 教授 (60202181)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード軍楽隊 / 陸海軍 / 管楽器 / 留学生 / 東京音楽学校
研究実績の概要

2022年度は、陸海軍軍楽隊在籍者データベースおよび東京音楽学校在籍者データベースの増補改訂作業を、大学院生の協力を得ながらひきつづき進めた。データ内容の確認・修正のほか、より検索しやすい形にするための見直しを行っている。とくに、東京音楽学校在籍者データベースでは、昭和17年以降は『東京音楽学校一覧』が発行されなかったため、これまで収録できていなかった昭和17年度以降の入学者についても、大学史史料室が所蔵する各年度の入学者記録を用いて、データの追加入力を行った。結果的に、東京音楽学校は、正規コースである本科・師範科の在籍者に加えて、実技科目のみを学ぶ選科の在籍者がきわめて多数に上ることが一層明確になった。これは撰科生がそれほど多くない東京美術学校との大きな違いでもあり、東京音楽学校の特性を考える上でも重要な点であると考える。
二つのデータベースの改訂作業は次年度も続行し、2023年度中には改訂版を公開して、一般の利用に供する予定である。
また、2023年3月には、日本管楽芸術学会からの依頼により、明治期の陸海軍軍楽隊に関する大会での講演を行い、日本における管楽器とその教則本・楽譜の購入状況、陸軍軍楽隊員のフランス留学中の記録など、本科研での研究成果に基づく新知見を、管楽器の専門奏者の方々と共有した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定していた陸海軍在籍者データベース・東京音楽学校データベースの改訂作業が順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

次年度も研究計画に即して作業を進め、成果の公開・発表を行う。

次年度使用額が生じた理由

初年度の2021年度に、コロナ感染症の影響によりデータベース改訂作業のための資料準備や打ち合わせが遅れ、謝金の使用が一部にとどまったことによる。
2022年度はほぼ予定通りデータベース改訂作業が進んでおり、2023年度もひきつづき作業を進めれば、計画した作業が完了し助成金の使用も完了できる見込みである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 近代日本の管楽器事始め―楽器・教則本・楽譜・留学記録から2023

    • 著者名/発表者名
      塚原康子
    • 学会等名
      日本管楽芸術学会第6回大会
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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