研究課題/領域番号 |
21K00131
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪市立大学 (2021) |
研究代表者 |
中島 那奈子 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 都市文化研究センター研究員 (00728074)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ダンス / ドラマトゥルク / ドラマトゥルギー / 老い / 芸術実践 |
研究成果の概要 |
ダンスに固有の身体領域の理論化に特化したダンスドラマトゥルク・ダンスドラマトゥルギー研究とはいかなるものでありうるのか、また、それはどのような系譜のもとで成立するのか?という問いのもと、その系譜を米国・カナダ・欧州での調査を踏まえ、新たにたどり直した。そして、それをダンスドラマトゥルクとして申請者が行ってきた実践をも交えて言説化することで、ダンスドラマトゥルギーの手法を理論的・歴史的・実践的観点から日本の舞踊学に導入した。アジアのドラマトゥルク言説化にも貢献し、英国ラウトリッジ社と単著出版契約を締結し、2024年には国内外のドラマトゥルクを招聘し日本初のドラマトゥルク・ミーティングも開催した。
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自由記述の分野 |
ダンス研究、ダンスドラマトゥルギー
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究ではポストモダンダンス再考・ダンスドラマトゥルクの研究集成・ダンスドラマトゥルク実践の言説化をへて、ダンスドラマトゥルクの系譜学を踏まえた実践の言説化を行った。その成果は単著「老いのダンスドラマトゥルギー」の出版契約に結びついただけでなく、研究手法としてのパフォーマンスを理論化する国内外での発表を通じて、その手法を学術的に舞踊学に導入した。2024年には国内外のドラマトゥルクを招聘し日本初となるドラマトゥルク・ミーティングを企画開催して多くの参加者を集め、全国紙での報道など一つのムーヴメントに結びつけた。研究手法としてのダンスドラマトゥルギーを社会的に導入する大きな一歩となった。
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