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2021 年度 実施状況報告書

光則・光起を中心とする近世土佐派絵師の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K00146
研究機関愛知県立芸術大学

研究代表者

本田 光子  愛知県立芸術大学, 美術学部, 准教授 (80631126)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード土佐派 / やまと絵 / 源氏絵 / データベース
研究実績の概要

本年度は主に、土佐派に関する作例・資料の収集につとめた。
光則以降の土佐派作例については岩間香氏が平成6・7年度科研報告書『近世土佐派の画跡に関する基礎的研究』にリストを掲出し、光起の研究史・資料上の記述は実方葉子氏が「神話なき神話「絵所預土佐光起」の遍歴」『美術フォーラム21』1号、1999年にまとめている。その後新たに紹介された作品や所蔵先の変更を補完し、関連論文や書籍・展覧会図録への掲載履歴について、刊行物を中心に調査して簡易なデータベースを作成した。資料の翻刻など未定稿のため、情報をさらに加筆し、個人情報の取り扱いに十分注意の上、出典を明記して公開する方法を検討中である。
また光起の源氏絵を中心に「土佐光起の源氏絵図様」と題して第8回源氏絵データベース研究会シンポジウム「桃山・江戸時代源氏絵研究の最前線―図様の継承と創造」(2021年12月於オンライン)にて口頭発表をおこなった。発表内容の前半部は、分担者である科研基盤B「オントロジーに基づく源氏絵データベースを共有・活用した源氏絵の総合研究」代表者・稲本万里子(~R3)の研究成果に基づき、光起の源氏絵が光則から何を引き継ぎ、何を改変したかを背景事情とともに論じた。後半部は本科研の研究成果の一部であり、光起が作り出した紫式部像について「紫式部観月図」(石山寺蔵)と「紫式部図」(同)の2点を取り上げ、図像の引用とその効果について論じた。詳細は論文を用意中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナ感染症の流行期に、幼少の同居家族が濃厚接触者となり長期にわたり在宅せざるを得ず、その間は研究に従事することが困難であった。とりわけ作品調査の計画を立てにくかったため、来年度以降に期する。

今後の研究の推進方策

研究計画に則り、作品調査を進める。感染症が思いのほか長引いているため、海外調査は慎重に再来年度以降も視野に入れつつ調整する。
作成中の、土佐派の作例・資料データベースは加筆のうえ、適当な公開方法を検討する。
今年度は口頭発表のみで、他に用意していた内容も脱稿が叶わなかったため、どちらも論文化を目指す。

次年度使用額が生じた理由

感染症の落ち着き具合を勘案し、旅費に相当する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 土佐光起の源氏絵図様2021

    • 著者名/発表者名
      本田光子
    • 学会等名
      第8回源氏絵データベース研究会シンポジウム「桃山・江戸時代源氏絵研究の最前線―図様の継承と創造」(2021年12月於オンライン)

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公開日: 2022-12-28  

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