研究課題/領域番号 |
21K00193
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研究機関 | 群馬県立女子大学 |
研究代表者 |
武藤 大祐 群馬県立女子大学, 文学部, 准教授 (30513006)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 民俗芸能 / アートプロジェクト |
研究実績の概要 |
コロナ禍の影響により、フィールド調査をほとんど行えず、資料の収集も困難であったため、直接的な成果として形にできたものはない。研究対象自体が休眠状態にある状況についてリモートによるインタヴューなどを行って資料として蓄積した。次年度以降に取り戻して行きたい。 ただし関連する研究として、ヴェトナムにおいて遊び場作りに取り組むヴォランティア団体の活動について調査を行った。民俗芸能ではないが、複数の異質なアクターが連携するアートプロジェクトとして、本研究課題と問題意識は近い。Mekong Cultural Hub(台湾)と「アジア・アーツマネジメント会議」(大阪)の提携により、2021年5月にオンラインで実施された会議“Revealing Contexts: A Meeting Point on Art & Social Action in Asia”におけるケーススタディの一つであり、聞き取り調査をすべてオンラインで実施した。この会議で研究発表“Creating a Playable Hanoi: Think Playgrounds and Its Projects”を行い、またこれをもとに東南アジア学会にて「ハノイにおける遊び場の創出――Think Playgroundsの取り組み」と題する発表(2021年11月)、そして論文「ハノイにおける遊び場の創出――Think Playgroundsの取り組み」を『群馬県立女子大学紀要』に公表した(2022年2月)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍の影響により、調査対象となるプロジェクトや芸能そのものが休止状態にあり、また外部との接触が現地に悪影響を及ぼす可能性に配慮したため、夏と冬に予定していたフィールド調査はすべて見送らざるを得なかった。オンラインで可能な調査や、リモートによるインタヴューのみ実施し、資料として蓄積した。
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今後の研究の推進方策 |
研究はもとより、研究対象そのものの動向がコロナ禍の状況次第であり、見通しが立ちにくいが、状況が改善次第、遅れを取り戻して行きたい。可能な範囲で、文献調査による研究の比重を増やす必要があるかも知れないと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍によりフィールド調査が行えなかったため。 次年度、状況の変化に応じて当初計画したフィールド調査を実施しつつ、追加調査などを行う。
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