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2021 年度 実施状況報告書

ドイツ大衆音楽の地脈を探る実証研究:東ドイツの「音楽教育」と「芸術観」の視点から

研究課題

研究課題/領域番号 21K00201
研究機関龍谷大学

研究代表者

高岡 智子  龍谷大学, 社会学部, 准教授 (80552835)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード大衆音楽 / 東ドイツ / ディスコ / 音楽教育
研究実績の概要

2021年度は、東ドイツの大衆音楽に関する議論を3つの時期に大別し、調査することに主眼を置いてきた。初期は1950年代~60年代とし、作曲家兼音楽学者のGeorg Knepler (1906-2003)やErnst Hermann Meyer (1905-1988)による東ドイツの大衆音楽の発展と展望に関する議論を整理した。中期は1960年代~70年代とし、音楽学者Peter Czerny (1929-2011)と音楽監督Guido Masanetz (1914-2015)による言説を中心に大衆音楽の実態に関する考察を整理した。後期は1970年代後半~80年代とし、音楽学者Peter Wicke (1951- )とChristian Kaden (1946-2015)による音楽分析を含む具体的な大衆音楽研究について調査を進めた。
東ドイツの大衆音楽に関する議論については、論文、雑誌の言説を中心に歴史的な変遷を明らかにすることができたが、コロナにより海外調査が不可能となり、予定していたアーカイブでの調査は次年度に見送ることにした。今年度行った文献の精査により、当該年度予定していたフライブルク大学のドイツ・ミュージカルアーカイブ(Deutsche Musicalarchiv)とベルリン芸術アカデミー(Akademie der Kuenste Berlin)の各アーカイブでの調査において必要な議論の流れをおさえることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナにより予定していた現地調査ができない状態が続いており、予定していたアーカイブでの調査はできなかったが、今年度行った文献の精査により予想以上の成果を得ることができたため、今後のアーカイブ調査において必要な議論の流れを明確にすることができた。

今後の研究の推進方策

2022年度は所属大学の在外研究員制度でポツダム・現代史研究所(Leibniz Zentrum fuer Zeithistorische Forschung Potsdam)に客員研究員として1年間在籍する。2021年度の文献調査を踏まえ、アーカイブ調査を進める。加えて、ロックミュージシャンとディスクジョッキー(DJ)に関するこれまでの研究成果を踏まえ、東ドイツ大衆音楽の音楽教育制度について、Landesarchiv Berlin, Deutsche Rundfunkarchivにおいて史料を収集、分析し、ディスクジョッキーやディスコの客を対象としたインタビュー調査も行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

コロナにより現地調査の見通しがまったく立たず、予定していたアーカイブでの調査を次年度に見送ることにしたため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] コミュニスト・ナイト・フィーバー!ーーDJ教育と制度がつくった東ドイツのディスコ文化2022

    • 著者名/発表者名
      高岡智子
    • 雑誌名

      ポピュラー音楽研究

      巻: 25 ページ: 3-183-18

    • 査読あり
  • [学会発表] Outsider Art kick it out!2021

    • 著者名/発表者名
      高岡智子、青木惠理子、松本拓
    • 学会等名
      カルチュラルスタディーズ学会

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公開日: 2022-12-28  

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