• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

生とアートをつなぐソフィ・カルの芸術実践

研究課題

研究課題/領域番号 21K00209
研究機関富山大学

研究代表者

松田 愛  富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 講師 (40722260)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード現代美術 / コンセプチュアル・アート / ソフィ・カル
研究実績の概要

2022年度は、パリやシカゴでのソフィ・カルの個展にあわせて国外出張を予定していたが、新型コロナウイルスの感染が治まらず、断念した。新たな作品調査は実施できなかったが、一年目に引き続き、ソフィ・カルの《眠る人々》(1979)に関して、資料を収集するとともに作品分析を進めた。
2022年9月の遠隔コロック「歩行 退屈 抵抗:気の身体論再考」(埼玉大学大学院人文社会科学研究科教授、外山紀久子氏主催)では、本作品《眠る人々》に関して、研究の進捗報告を行った。歩行(尾行)と《眠る人々》のつながりを考えるきっかけを与えてくれた本コロックは、その後の研究の進展において、新たな示唆を得る貴重な機会となった。
また、国外調査は実施できなかったものの、図書館の遠隔サービスや日仏会館図書室のサポートを得て、また関係機関に直接問い合わせることで、作品が発表された1980年当時の批評記事等、未入手の資料を入手することができ、研究の進展につながった。
さらに、リレーショナル・アートに関する作品調査のため、アーティストのリクリット・ティラバニャがディレクターを務める岡山芸術交流2022など、国内の展覧会を調査した。リレーショナル・アートに限らず、カルの作品との関連を考察する上で参考となる作品をいくつか実見できた。
年度の後半は、《眠る人々》の作品を構成している写真およびフランス語テクストの読解に務めた。これらの成果をまとめ、2023年度の美術史学会全国大会での発表に向けて準備を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度に引き続き、新型コロナウイルスの影響により国外出張が制限されていたため、現地での調査は断念した。そのため、遠隔サービスやメールでの問い合わせを通じて資料収集に努めた。

今後の研究の推進方策

2023年度は、これまでの調査研究の成果を踏まえ、5月の美術史学会全国大会で発表を行い、それをもとに論文を執筆する。また、展覧会にあわせて最新作や近作の実見・調査を行うとともに、資料調査を進める。

次年度使用額が生じた理由

2022年度も新型コロナウイルスの影響が続き、国外調査を進めることができなかったが、2023年度に予定されている展覧会にあわせて調査を実施する。

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi