研究課題/領域番号 |
21K00222
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研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
高尾 俊介 甲南女子大学, 文学部, 講師 (40597887)
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研究分担者 |
津田 和俊 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 講師 (40545076)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ユーモア / メディア・アート / クリエイティブ・コーディング / バイオメディア・アート / 駄洒落 |
研究実績の概要 |
2021年度は,本研究課題の初年度にあたり,高尾・津田間での問題意識や最終成果発表へ向けた課題を共有し,研究基盤の形成に重点を追いて活動を進めた. その実績としては,次の3つの項目を主な軸として研究を進めた.①「言葉遊び」を起点とした創発的環境に関する調査研究として,定例のミーティングを通じて言葉遊びと創発,その応用先であるメディア表現分野(特にバイオメディアアートやクリエイティブコーディング,NFTアート)に関する事例の調査を行った.②言葉遊びを用いた表現活動を行う有識者へ向けたインタビュー調査を実施した.コピーライターの鳥巣智行氏,グラフィックデザイナーの塚田哲也氏へのインタビューを行った.③創発に関する企画実践として,2022年2月の一ヶ月間,毎日設定されたテーマを基にプログラミングに挑戦するコーディングチャレンジイベント「#AltEdu2022」を実施した.総計3,000作品が投稿,600名が参加した. その他,言葉遊びとクリエイティブコーディングを掛け合わせることを目指す高尾が,ブロックチェーン技術の応用の可能性を探る実験的試みとして行ったNFTアートプロジェクト「Generativemasks」は世界的な注目を浴びている.言葉遊びとバイオメディアアートの結びつきを模索する津田は,バイオインフォマティクス関連の論文を「Cell」に投稿している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
定期的かつ意義のあるミーティングを実施しながら,高尾・津田ともに個別の専門分野におけるメディア表現分野への実践を進めてきた. 研究倫理審査によって若干のスケジュールの遅れがみられるものの,挽回は可能であり今年度前期に引き続きインタビュー調査の残りを進める予定である.また,言葉遊びと創発に関わるワークショップの実践を行う.
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今後の研究の推進方策 |
初年度から今後の研究につながる基盤を構築できた.2022年度もこれ以上の活動を継続・拡充しつつ,言葉遊びと創発的場作りに関する,新たな着眼点の発見と,その方法論を体系化するという,最終目標に向けて着実に研究を進めていく.また今年度は、ワークショップの実施を予定しており, ここまでの知見を応用しながら,本研究の成果を積極的に外部に公開していく.
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次年度使用額が生じた理由 |
他の研究課題に係る競争的資金の獲得によって重複する必要機材が調達できたため.
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