研究課題/領域番号 |
21K00222
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研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
高尾 俊介 甲南女子大学, 文学部, 准教授 (40597887)
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研究分担者 |
津田 和俊 京都工芸繊維大学, 未来デザイン・工学機構, 准教授 (40545076)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ユーモア / メディア・アート / クリエイティブ・コーディング / バイオメディア・アート / 駄洒落 |
研究実績の概要 |
2023年度、高尾は言葉遊びをアイデア創出の起点としたワークショップを実施した。クリエイティブコーディングの表現の場であるブロックチェーンをテーマにしたアイディエーションを行うことを目的とした5日間の集中ワークショップを、東京渋谷のCCBT(Civic Creative Base Tokyo)で実施し、プログラムディレクターを務めた。2023年10月には兵庫県加西市で個展「息するコード」を開催し、ワークショップやトークイベントを実施した。2024年2月には,恵比寿ガーデンプレイスの広場でプログラムコードを用いたジェネラティブアートの上映プログラムの企画に携わり、自身も作品発表を行った。また同月、熊本県民交流館パレアで実施したプログラミングワークショップを行った。 一方、津田は、CCBT Meetupで行われたcontact Gonzoと永田和宏によるトーク「『閉じつつ、開く』システムと境界 ~bintaの深層~」出演した。またCCBTで開催したパフォーマンス公演、contact Gonzo「my binta, your binta // lol ~ roars from the skinland ~」ではコンセプトサポートを担当した。津田はこれらプロジェクトにおいて、contact Gonzoと共に言葉遊びの諸要素を基に、身体表現の新たな可能性を探求しようと試みている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
高尾と津田それぞれで、言葉遊びと接続する創発に関わる実践を,ワークショップやトークイベントなどの形式で実施してきた。2023年度は最終年度の予定であったが、研究を総括するような取り組みに到達することが同年度の高尾・津田のエフォートでは困難であった。前年度以上に研究に専念する体制を整え最終目標へ向けて着実に研究を進めていく.
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今後の研究の推進方策 |
前年度同様、研究の最終年度として,これまでの調査研究をまとめつつ,言葉遊びと創発的場作りに関する新たな着眼点の発見と,その方法論を体系化するという,最終目標に向けて着実に研究を進めていく.研究でもつべき論理的で効率的・生産的な視点と,芸術表現に含まれる脱線的で非効率的,跳躍的な発想の双方を止揚させ,本研究を着地させることを目指す.
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次年度使用額が生じた理由 |
ワークショップや実践活動は進められ成果が挙げられたものの、言葉遊びと創発に関する方法論を体系化するための調査や分析に時間がかかり、予算の一部が未使用となった。今年度は体系化した方法論を一般に広く公知するためのドキュメント作成およびワークショップの実施にかかる費用として予算を計上する。また国内外の学会に参加することで研究交流を図る予定である。
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