研究課題/領域番号 |
21K00229
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 国際教養大学 (2022-2023) 京都大学 (2021) |
研究代表者 |
精山 明敏 国際教養大学, デザイン創造・データサイエンスセンター, 特任教授 (70206605)
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研究分担者 |
岡橋 さやか 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 老年学・社会科学研究センター, 主任研究員 (20610760)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | バーチャルリアリティ / 情動変化 / NIRS 計測 / 描画テスト / 磁気刺激 |
研究成果の概要 |
本研究は「バーチャル・アートの実現とヒト感覚機能の規格化」と「実証研究に基づく実験美術学の確立」の2つの研究成果を踏まえて、1)芸術活動に関わる脳活動の再検討、2)芸術活動と感情変化に係わる脳活動の再検討、3)バーチャル・アートの医学への応用を目指した。前者についてはVRで作成した、中性的な動画を鑑賞した時にNIRSを用いて測定した前頭前野背外側部の脳血流が左右脳で正の相関を示したのに対し、地震画像を鑑賞した時には負の相関を示した。一方、後者に関しては、言語野の活動が描画機能を抑制している可能性について磁気刺激装置とNIRSを用いて検討したが、複数の部位の脳活動が関与していることが分かった。
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自由記述の分野 |
生体物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、「創る側」・「鑑賞する側」の間に「測り評価する側」が入り、統合的に芸術・脳科学・医療を発展させる目的で推進してきた。本研究成果は現在複数の国際誌に投稿中である。本研究の様々なアプローチの過程の中で生まれてきたアイデアの一つが、「創る側」への脳科学の貢献を示すことができた。さらに、感性の表出/抑制という観点から、芸術を医療、リハビリテーションに活用する際の基礎的エビデンスを構築できた。また、VRなどの先端技術を導入した情動計測においては、人とコンピュータ、そこで生成された人工的環境とのインタラクションを実現し、芸術と脳科学の融合による新しいセラピー・治療の可能性を示せた。
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