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2023 年度 実施状況報告書

「原子力平和利用」と放射線育種:貫戦期のアジアを視野に

研究課題

研究課題/領域番号 21K00248
研究機関総合研究大学院大学

研究代表者

飯田 香穂里  総合研究大学院大学, 統合進化科学研究センター, 准教授 (10589667)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード科学史 / 放射線 / 育種
研究実績の概要

今年度は、農業方面のアイソトープ利用に関する海外(アジア)技術協力について調べた。医療方面のアイソトープ利用では戦後台湾の研究者との交流が見られるため、農業方面での交流を探ることにした。特に台湾糖業公司には大量のアーカイブズが残されていることがわかり、それを調査した。前身は日本統治時代の糖業で、敷地内にある複数の建物には統治時代からの資料が丁寧に整理されて残されていた。旧図書館の地下や平屋の建物に日本の雑誌類や日本でも稀少(あるいは日本にはない)資料が保存されていた。またデジタル画像も大量にあった。昔の研究棟にはアイソトープ実験室が残されていた。アイソトープに関係のある資料について現在調査中である。
このほか、引き続き国内雑誌で放射線による変異の語られ方を調査した。挙げている事例が有害な変異であっても、文章の最後で有用性に結びつける(あるいは言及する)傾向がみられた。今後も引き続きこの傾向の広がり方や影響について調査・考察していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19感染症の影響で研究に遅れがでていたが、もう一年延長できたので問題ないと考えている。

今後の研究の推進方策

今年度も引き続き、国内での議論のされ方のほか、アジア諸国に向けた核外交、放射線育種、育種・遺伝研究者の関係について探っていく予定である。また、日本における原子力の平和利用と農業に関して論文にまとめていく。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19感染症の影響を受け、進み方が遅くなったため延長している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 無知の大海に目を凝らす:一九五〇年代の生物学的知の軌跡2023

    • 著者名/発表者名
      飯田香穂里
    • 雑誌名

      現代思想

      巻: 6 ページ: 74-82

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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