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2022 年度 実施状況報告書

中世後期における百科全書的文芸の享受と武家故実の醸成との相関性に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K00266
研究機関愛媛大学

研究代表者

小助川 元太  愛媛大学, 教育学部, 教授 (30353311)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード百科全書 / 武家故実 / 戦国時代
研究実績の概要

当該年度は、宇和島伊達家の桜田家文書をもとに、部屋飾りとしての「軍書」についてまとめた「儀式の道具としての「軍書」」を学会誌に寄稿し、掲載された。また、本研究の対象作品の一つである『八幡愚童訓』との関わりが深い作品である『神道集』の巻1「神道由来之事」の注釈作業を進めた。さらに、同じく『八幡愚童訓』とも関わる『説経才学抄』について注釈を進めると同時に、全体を通してそれぞれの項目の構成の確認や説話の分類を行い、その結果を学会(伝承文学研究会令和4年度大会)で報告した。また、宇和島伊達文化保存会に所蔵されている『源平合戦図屏風』の調査も行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

学部長としての通常業務に加え、昨今の地方国立大学教員養成学部を取り巻く厳しい状況への対応に翻弄され、公務に時間を取られることが多く、当初考えていたほど研究が進まなかった。

今後の研究の推進方策

『説経才学抄』や『神道集』の注釈作業、東大本『アイ嚢鈔』や『後素集』の電子化作業を継続して進めるとともに、東大本『アイ嚢鈔』の書写・享受に関わる調査を継続する。加えて、余力があれば、大名家における文学と絵画に関する研究も進めたい。

次年度使用額が生じた理由

令和4年度はコロナ禍の影響と公務のため、旅費の使用が学会発表のための出張1回分のみであったことが主な理由である。令和5年度は学会参加や調査のための出張を増やし、予算を使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 儀式の道具としての「軍書」2022

    • 著者名/発表者名
      小助川元太
    • 雑誌名

      伝承文学研究

      巻: 71 ページ: 93-104

  • [学会発表] 『説経才学抄』の〈因縁処〉―巻五「諸善」における編集意識と関わって―2022

    • 著者名/発表者名
      小助川元太
    • 学会等名
      伝承文学研究会令和4年度大会

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公開日: 2023-12-25  

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