| 研究実績の概要 |
2024年度は、研究期間を1年延長した後の最終年度に当たるため、本研究の目的である山口県岩国市に伝存する和漢古典籍の分類総合目録を完成するべく、鋭意作業を行った。最終年度の主な作業は、岩国市中央図書館、岩国徴古館、岩国市立岩国学校教育資料館の3施設が所蔵する和漢古典籍の書誌情報を日本古典籍の分類法に従って分類・配列した目録を編纂し、3館を統合した書名索引を作成することであった。 3館の書誌調査は、2010年度に岩国市中央図書館所蔵の和装図書から開始し、3年かけて約1,500点の調査を行った。その後、岩国徴古館が所蔵する吉川家寄贈図書類と同館が収集した古典籍の調査を行った。対象資料は約3,500点に及び、全点の調査には2013年度から2019年度までほぼ6年を要した。続いて岩国市立岩国学校教育資料館が所蔵する和古書や明治期の教科書類の調査へと進んだ。約800点の調査を2020年度から2022年度にかけて行った。それらの調査を一通り終える目処がついたところで総合的な分類目録の作成を構想し、本研究を開始したのであった。 ところが、長期にわたる書誌調査の情報をまとめて目録原稿化する作業を進めていると、どうしても初期の頃の調査結果に情報の不足や誤りが発見される。原稿作成にあたっては、それらの不備を再調査して補足・修正する必要があるため、本研究期間には、所蔵先、とりわけ一番最初に調査した岩国市中央図書館に赴いて改めて資料を閲覧する機会を多く持った。 2023年度は8月、9月、12月、2月の4回、期間延長した2024年度は、4月、8月、9月、12月、1月、2月、3月の7回に渡って岩国市中央図書館と岩国学校教育資料館で閲覧再調査を行い、書誌情報の正確化と充実を図った。ただ、そのために目録の原稿化と総合書名索引の作成に当初の見込みよりも大幅な遅れが生じ、期間内に完成させることができなかった。
|