海洋に関する伝説という視点から、本務校の学生たちや一般のかたがたを対象としたパネルディスカッションを開催することができた。その際、国内外に拠点を持つ研究者を招聘し、その後も会合を設けて伝説への理解のための対話を行うことができた。また、伝説享受の経路の手がかりとして、心理学研究者の助力を得ることができた点は、日本文学の研究方法としては前例がなく、挑戦とともに有意義な体験となった。浦島伝説に関する研究としては画期的であったと考える。併せて、京都府舞鶴市指定文化財である糸井文庫のデータベースを微力ながら発展させることができた。
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