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2022 年度 実施状況報告書

戦時下から戦後占領期における稀覯文芸雑誌の発掘とその内容に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K00312
研究機関立教大学

研究代表者

石川 巧  立教大学, 文学部, 教授 (60253176)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワード雑誌 / 戦後占領期 / 検閲 / 総目次 / 復刻 / メディア / オンラインデータベース / 解題
研究実績の概要

2022年度は『戦時下の朝鮮における日本語雑誌『海国少年』復刻版 附解題、総目次』(金沢文圃閣)、『戦後占領期雑誌『VAN』復刻版 附解題、総目次』(三人社)を単著で出版することができた。また、編集代表として『戦後占領期『週刊朝日』総目次』(金沢文圃閣)を編み、共著では石川巧・大原祐治編『占領期の地方総合文芸雑誌事典』(金沢文圃閣)、『占領期『宝石』復刻版』(三人社)を刊行した。単著論文としては「〝カスバ〟とよばれた街―一九六〇年代の雑誌メディアにおける〈釜ケ崎〉の表象」(坪井秀人編『戦後日本の傷跡』臨川書店)、「新発見資料『海国少年』における〈内鮮一体〉の論理」(『新潮』20
22年12月)、「一九六〇年代の雑誌メディアにおける〈釜ケ崎〉」(『敍説』Ⅲ、2022年8月)、「占領を解かれた「宮本武蔵―新国劇版ラジオドラマを読む」(三)」(『大衆文化』2022年10月)を書いた。さらに、丸善雄松堂がオンライン版として制作した三橋順子編「社会文化史データベース 性風俗稀少雑誌コレクション」に解題「戦後出版文化史から見た「社会文化史データベース 性風俗稀少雑誌コレクション」(2022年7月)を発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究に関してはコロナ禍の影響も少なく、おおむね順調に研究が進捗している。

今後の研究の推進方策

2023年度の刊行に向けて作業を進めている企画も5タイトルほどあり、大きなトラブルがなければ戦後占領期の稀覯雑誌研究において、これまで知られていない雑誌や作品を新たに掘り起こすことができると考えている。個人での作業には限界があるため、今後は共同研究、編集委員会スタイルでの企画を増やし、作業の効率化と正確性の向上を図りたい。

次年度使用額が生じた理由

予算執行に関しては概ね計画通りに執行したが、年度末に購入した備品の金額が想定よりも安価だったため、3653円を次年度に繰り越すことになった。今回の反省を踏まえて次年度以降はより計画的に執行したいと考えている。次年度に繰り越しになった予算については当初購入する予定だった資料代に充てることになるが、新年度の予算執行予定に変わりはない。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 図書 (5件)

  • [雑誌論文] 生と死の境い目を弛ませる祭祀―古井由吉『行隠れ』論2023

    • 著者名/発表者名
      石川巧
    • 雑誌名

      昭和文学研究

      巻: 86 ページ: 31-45

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 占領を解かれた「宮本武蔵」―新国劇版ラジオドラマを読む(三)2022

    • 著者名/発表者名
      石川巧
    • 雑誌名

      大衆文化

      巻: 27号 ページ: 21-40

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 新発見資料『海国少年』における〈内鮮一体〉の論理2022

    • 著者名/発表者名
      石川巧
    • 雑誌名

      新潮

      巻: 119巻12号 ページ: 218-219

  • [雑誌論文] 一九六〇年代の雑誌メディアにおける〈釜ヶ崎〉2022

    • 著者名/発表者名
      石川巧
    • 雑誌名

      敍説

      巻: 3-20 ページ: 172-192

  • [学会発表] 地方雑誌から考える戦後文化―『占領期の地方総合文芸雑誌事典』を起点に2022

    • 著者名/発表者名
      石川巧
    • 学会等名
      日本近代文学会
  • [学会発表] 雑誌『宝石』と戦後日本の探偵小説2022

    • 著者名/発表者名
      石川巧
    • 学会等名
      立教大学公開講座シンポジウム
  • [図書] 読む戯曲の読み方―久保田万太郎の台詞・ト書き・間2022

    • 著者名/発表者名
      石川巧
    • 総ページ数
      252
    • 出版者
      慶應義塾大学出版会
  • [図書] 大日本海洋少年団朝鮮本部『海国少年』―戦時末期の「課外読本」2022

    • 著者名/発表者名
      石川巧・林相珉
    • 総ページ数
      960
    • 出版者
      金沢文圃閣
  • [図書] 戦後占領期雑誌『VAN』復刻版 附解題、総目次2022

    • 著者名/発表者名
      石川巧
    • 総ページ数
      1200
    • 出版者
      三人社
  • [図書] 戦後占領期『週刊朝日』総目次2022

    • 著者名/発表者名
      石川巧(編集代表)
    • 総ページ数
      800
    • 出版者
      金沢文圃閣
  • [図書] 文学研究の扉をひらく2022

    • 著者名/発表者名
      石川巧、飯田佑子、小平麻衣子、金子明雄、
    • 総ページ数
      352
    • 出版者
      ひつじ書房

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公開日: 2023-12-25  

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