対馬藩の対外戦争関連に関わる資料を、長崎県対馬歴史研究センターの宗家文庫を中心に精力的に調査を実施した。その結果としてかなりの数の文禄の役に関連する資料を発掘した。特に対馬藩士大石氏に関わる資料が興味深く、合戦の武功と共に虎狩での活躍も功績として認められ、武威の象徴として書き留められ伝えられていく様相が見て取れた。大石氏に関わる家譜資料は、詳細に研究した上で2度にわたり論文化して紹介した。また文禄の役の始発部に関する叙述の研究も行った。さらに対馬島内の踏査も数度にわたり実施し、その報告をも公表した。
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