研究課題/領域番号 |
21K00328
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中里見 敬 九州大学, 言語文化研究院, 教授 (30250963)
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研究分担者 |
松浦 恒雄 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (20173792)
波多野 真矢 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 講師(非常勤) (10329005)
三須 祐介 立命館大学, 文学部, 教授 (60339653)
中塚 亮 公益財団法人東洋文庫, 図書部, 奨励研究員 (60839679)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 戯単 |
研究実績の概要 |
研究実施計画に記した4項目のうち、(1)基礎的研究、および(2)応用的研究については、本科研メンバーが各自の研究テーマに即して鋭意、研究を推進している。初年度のため発表された成果は多くないが、一例として研究代表者(中里見)は、九州大学附属図書館所蔵の戯単を収集した濱一衛に関して、旅行記を整理・翻刻するとともに、旅行記に記された観劇記録から、当時の演劇・曲芸の状況を考察した。 (3)戯単のデータベース構築に関しては進展があった。九州大学附属図書館濱文庫に所蔵される戯単および映画パンフレットを、同図書館のウェッブサイトで「中国芝居番付コレクション」として公開した。これは『濱文庫戯単図録 : 中国芝居番付コレクション』(花書院、2021)出版の際に作成したデータを、九州大学附属図書館の協力のもと、図書館ウェッブサイトに実装することで実現した。これにより、図書館HPの蔵書検索サイトから、劇場名・演目・俳優名等で戯単を検索し、精細な画像を閲覧することが可能となった。また、慶應義塾大学所蔵の戯単について、関係者と連絡を取りながら、今後の撮影に向けて準備を行っている。 (4)海外の戯単研究者との連携に関しては、研究代表者(中里見)は中国の研究者とともに、上述の旅行記に見られる観劇記録の分析を実施し、シンポジウムで共同発表を行った。三須、中塚は海外研究者の論文を翻訳し発表したほか、海外シンポジウム等での研究発表も三須、鈴木が行うなど、コロナ禍でも活発な研究活動を行った。また、2022年夏に第2回戯単シンポジウムの開催を目指して、中国の研究者と打ち合わせを重ねたが、残念ながらコロナによる入国制限が長期化しており、延期することとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
慶應義塾大学所蔵の戯単について、撮影に向けた準備をおこなっており、次年度以降に撮影を実施する予定である。また、次年度に中国北京で開催予定であった第2回戯単シンポジウムは、コロナによる入国制限が続いていることもあり、延期するとの連絡があった。同シンポジウムでの研究発表を予定していた研究者にとっては、発表の機会が遅れることとなった。
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今後の研究の推進方策 |
1.戯単の個別研究 2.慶應義塾大学所蔵の戯単の撮影、および電子データ化 3.国内所蔵戯単の統合検索に向けた連携の準備
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で資料収集や学会発表の出張が実施できずに、次年度使用額が生じた。2023年度以降に第2回戯単シンポジウムが北京で開催される予定なので、海外出張や資料集の旅費として使用する計画である。また、大型資料の購入等にもあてる可能性がある。
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備考 |
三須祐介が「『秋海棠』をめぐる旅」を担当した。
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