研究実績の概要 |
まず、2022年度に関西シェイクスピア研究会にて発表した「近代日本におけるハムレットのロマン主義的転換ー浦口文治から太宰治へ」に基づいて執筆した論文が "The Japanese preoccupation with Osamu Dazai in the twenty-first century"と題して、シェイクスピア研究の国際ジャーナルのひとつCahiers Elisabethainsに掲載された。また、上述の論文で扱えなかった問題の一部を含んだ論文 "Competing for Supremacy: The Origins of Shakespeare Studies in Japan"が国際ジャーナルMulticultural Shakespeare: Translation, Appropriation and Performanceに掲載された。さらに現在、福田恆存が1930年代に執筆した(実際に出版されたのは1947年)マクベス論についての論文を執筆中であり、マクミラン社から出版される英語論文集に掲載される予定である。 一方、1930年代から1940年代に編纂された教科書がいかにシェイクスピアを領有していたのかを考察した研究について、2年に一回開催されるオーストラリアの国際学会The ANZSA Conference: “Shakespeare Beyond All Limits” にて発表を行った。
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