バンド・デシネと呼ばれるフランス語圏のマンガに関する理論的な成果の調査、とりわけアダプテーションと呼ばれる異なるメディアにまたがるマンガ表現に関する研究に着目し、必要な文献の入手に努めた。フランス語、英語、日本語の文献を入手し、優先順位をつけたうえで精読に努めた。バンド・デシネに顕著な、日本のマンガとは異なるフォーマット(ハードカバー、フルカラー、50頁以下のページ数)が「伝統」として創られてゆく過程を実証的な観点から考察し、「バンド・デシネのアルバムの規範化をめぐる問題」というタイトルで寄稿した(小山昌宏・玉川博章・小池隆太編『マンガ探求13講』、水声社、2022年)。
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