児童文学作家とみなされているエクトール・マロが、大人向けの作品のなかで戦争や金や愛といったテーマをどのように描いたのかについて、国内の学会誌に論文が掲載されたほか、フランス、カナダ、アメリカの国際学会で発表した。フランスとカナダでの発表内容は、いずれも令和6年に国際共著として出版される。また、みずからフェミサイドと文学に関する国際学会も開催し、発表内容はオンラインの国際紀要に掲載された。そのほか、雑誌『ふらんす』でマロの関連作品を紹介し、高志の国文学館で講演をするなど、研究の成果を一般にも広く公開することができた。さらに、後世の犯罪学者であるド・グレーフとマロの関係性にも気づくことができた。
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