日本において導入が遅れている西洋古典文学作品研究におけるナラトロジー研究の観点の導入を進めるため、研究代表者は神話叙述の解明に適したナラトロジー研究の理論的な枠組みを構築し、ホメロス叙事詩『イーリアス』と『オデュッセイア』、ヘシオドス叙事詩『神統記』と『仕事と日』、ギリシア悲劇『縛られたプロメーテウス』、プラトンの対話篇を主な研究対象として分析・検討を進めた。その研究成果を国際的な学会での口頭発表を通じて発信した。また予備的な成果を国内の研究誌に掲載発表した。さらに海外の出版社からの出版に向けて作業を進めた。
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