研究課題/領域番号 |
21K00467
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
中川 豊 中京大学, 文学部, 教授 (20612732)
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研究分担者 |
高松 亮太 東洋大学, 文学部, 准教授 (20634538)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 賀茂真淵 / 目録 / 国学 |
研究実績の概要 |
本研究は浜松市立賀茂真淵記念館の近世以前の蔵書を対象とする目録作成を基盤として、和本・短冊・書簡・門人帳などを一部影印・翻刻し、研究発表や論文などにつなげることを目的としている。しかし、昨年度は研究の進展としては余り進んでいない。理由は、研究代表者(中川)が、これまで積み上げてきた論文10本を選び、博士論文(「近世中後期における〈知〉の伝播に関する研究 ー歌壇・文事・蔵書ー」)をまとめるため、大幅な加筆修正を行うことに専念していたためである。賀茂真淵記念館への調査も一度だけで、栗田土満『神代紀葦牙』(整版)、石塚龍麿『古言清濁考』(整版)、同『鈴屋大人都日記』(整版)、「上田秋成歌幅」(写)など、十数点の書誌情報を記録したに止まった。他には、賀茂真淵記念館の資料を、すでに国文学研究資料館でとった文献調査カード『てにおは紐鏡』『鈴屋集『玉鉾百首』など、数十点のチェックは行ったが、あまり研究成果は上げられていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
「研究実績の概要」にも記したが、博士論文の提出が大きい。さらに、その後は『朝日町史 資料編』の刊行(2024年度3月刊行予定)は締め切りが延ばせず、優先的に進めているため。
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今後の研究の推進方策 |
まずは、国文学研究資料館の文献カードと賀茂真淵記念館の台帳をもとにExcelに入力するとともに、賀茂真淵記念館での原本確認も平行して行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
賀茂真淵資料館の所蔵資料は、刊本はもとより、写本、短冊、軸、書簡などの肉筆資料も多数所蔵している。執筆者も遠州門人を中心に多岐にわたる。筆跡からの同定識別などに肉筆資料は欠かせないので、今後も収集予定である。
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