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2022 年度 実施状況報告書

マルタ語における動詞の時制・アスペクト研究:アラビア語諸方言との対照の観点から

研究課題

研究課題/領域番号 21K00473
研究機関桜美林大学

研究代表者

長渡 陽一  桜美林大学, 大学院 国際学術研究科, 特任准教授 (90757519)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワードマルタ語 / アラビア語 / 時制
研究実績の概要

「星の王子さま」のマルタ語翻訳版により、マルタ語のコーパス構築を進めている。単語の原形とともに、語根の特定作業を進めている。アラビア語の語源におけるいくつかの子音が、マルタ語では合流、交替しているため、マルタ語での語根を規定するルールの構築が必要となる。コーパスからの辞書の作成作業の中で、語根の規定を構築している。
アラビア語諸方言の中で、マルタ語とエジプト方言、文語との文法、とくに時制体系の対照を行うため、マルタ語のコーパスにおいて時制形式と時制的意味の規定を進めつつ、時制的意味の範疇化、および形式化との対応を進めている。
アラビア語の地域における、セム諸語のその他の文法についても類型的特徴を調査し、地図作成し、「アジア・アフリカ地理言語研究」において発表および報告書を作成した。数詞体系(Numeral systems)、SOV統語関係(Alignment)を扱った。また前年度の、セム諸語の語彙「麦」(Wheat)の語形の調査、破裂音の体系(Stop series)の報告の成果を掲載した「Linguistic Atlas of Asia and Africa II」が出版された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

前課題のまとめ作業を続けている。マルタ語・アラビア語に関する入力などの協力者がおらず全て自ら行なっている。コロナのため現地訪問が難しかったためデータ収集に時間がかかっている。

今後の研究の推進方策

引き続き、マルタ語のコーパス完成を目指す。また、その中で、語彙の語根分析を具体的に解決していくことで、マルタ語の語根の規定を精密化していく必要がある。
アラビア語諸方言の時制体系の対照のため、時制の意味範疇の整理、構築を進める。

次年度使用額が生じた理由

予定していた現地調査のための渡航がコロナ事態により困難であった。また資料データーの作成、整理の作業の補助者を求めることができなかったため。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] アラビア語エジプト方言の疑問詞位置2023

    • 著者名/発表者名
      長渡陽一
    • 雑誌名

      語学研究所論集

      巻: 27 ページ: 51-62

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 'Wheat' in Semitic2023

    • 著者名/発表者名
      Nagato Youichi
    • 雑誌名

      Linguistic Atlas of Asia and Africa

      巻: II ページ: 36-37

  • [雑誌論文] Stop series in Semitic languages2023

    • 著者名/発表者名
      Nagato Youichi
    • 雑誌名

      Linguistic Atlas of Asia and Africa

      巻: II ページ: 203-205

  • [学会発表] Numeral systems in Semitic2023

    • 著者名/発表者名
      Nagato Youichi
    • 学会等名
      アジア・アフリカ地理言語学研究2022年度第2回研究会
    • 国際学会
  • [学会発表] System of 'Sibling' terms in Semitic2022

    • 著者名/発表者名
      Nagato Youichi
    • 学会等名
      アジア・アフリカ地理言語学研究2022年度第1回研究会
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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