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2022 年度 実施状況報告書

「わかりやすく通じる英語発音」指導のためのオンライン学習教材開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K00566
研究機関東京海洋大学

研究代表者

内田 洋子  東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (50313383)

研究分担者 高木 直之  東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (30272727)
杉本 淳子  聖心女子大学, 現代教養学部, 准教授 (70407617)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード英語音声学 / 教職音声学 / 海事英語 / 音声指導 / オンライン学習 / intelligibility / comprehensibility
研究実績の概要

本研究の最終的な目標は、教職課程履修者向け音声学・航海士/機関士志望者向け英語を履修中の大学生たちそれぞれを対象にした、英語母語話者・非母語話者の聞き手両方に対して「わかりやすく通じるための英語発音」指導法の確立であり、仕事をまっとうするのに必要な発音や聴取力、音声知識について効率的に学べるオンライン学習教材の開発を目指している。
2022年度は、次の3点を実施した。
(1) 前年度の段階で、カタカナ語と原語(英語)の音声形態を比較した場合に、日本語・英語の音韻体系の違いから理解度・わかりやすさに支障が生じうる語(global error)、日本語固有の音韻を持つに至って理解度・分かりやすさに支障が生じうる語(local error)の2種類のデータを航海士志望者から得ていた。このデータをもとに、オンラインで聴取実験を実施、英語母語話者(アメリカ英語話者)を対象に海事英語音声を聞かせて、理解度とわかりやすさの測定を行なった。
(2) (2)で得られたデータをもとに、理解度とわかりやすさのそれぞれについて分析を行なった。理解度の分析を完了し、特定の目的のための英語(ESP)の視点も加え、航海士教育を行うにあたって理解度の高い発音を達成するための留意点を分析し、近々開催される国際学会にて発表する見通しを立てた。
(3) 教職課程履修者の指導に用いるための音声問題(主に超分節素指導のための音声問題)を作成し、提示する音声をスタジオで録音した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍で前年度(2021年度)に実施できなかった内容が先送りされた形となっていたため。

今後の研究の推進方策

来年度は、教職音声学・海事英語の両方について、指導を通して得られるフィードバックを検討しながら、データ収集と分析を継続する。
まず、航海士志望者から既に得られている発話データの「わかりやすさ」分析を完了し、その結果を学会等で公表する。また、海事英語の「理解度」「わかりやすさ」をさらに理解するために、コンテクストの有無、ノイズの影響といった特有な要因も考慮した聴取実験を実施する。
教職志望者については、教職課程履修者の指導用に作成済みの音声問題(主に超分節素指導のための音声問題)を研究年度前半の授業で使用し、改良を加える。さらに音声問題(主に単音指導のための音声問題)を作成し、研究年度後半の授業で使用し、改良を加える。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍のため、各種学会がオンラインで開催され、外国旅費として使用予定であった経費の使用がされなかった。次年度は対面での学会参加(外国での国際学会も含む)が増加する予定で、旅費として使用する機会が多数あることが見込まれる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Intelligibility of Maritime English terms pronounced by Japanese deck cadets2023

    • 著者名/発表者名
      Yoko UCHIDA, Junko SUGIMOTO
    • 学会等名
      International Congress of Phonetic Sciences
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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