• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

thatが現れる特異な補文現象の領域横断的研究:社会言語学と理論言語学からの接近

研究課題

研究課題/領域番号 21K00571
研究機関長崎大学

研究代表者

谷川 晋一  長崎大学, 多文化社会学部, 准教授 (20585426)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワードthat節 / 埋め込み疑問文 / 残余的動詞第二位 / 前置詞句
研究実績の概要

本研究は、以下の(1)に示すような、特異なthat節の使用と許容に関して、社会言語学と理論言語学の両面から研究を行うものである。
(1) a. I wonder that when will we get it?
b. I know nothing about that they can carry it.
2021年度は、文献調査を中心に、上記のデータに関する収集と整理を行った。Quirk et al.(1985), Biber et al.(1999), Huddleston and Pullum(2002), Butterfield(2015)等を中心に、倒置が適用される埋め込み疑問文(1a)、節を補部として選択する前置詞句(1b)に関するデータを確認し、これらが非標準的に許容されると記述されている環境の整理を行った。(1a)については、比較的記述のある、thatが顕在的に生起しない埋め込み節も含め、主語助動詞倒置が適用される残余的動詞第二位の埋め込み疑問文に焦点を当てた。どのような動詞が主節動詞として使用傾向が高いか、当該倒置が適用されない標準的な疑問文との意味の差異について整理を行った。(1b)についても、thatが顕在的に生起しない場合を含め、どのような前置詞で一般に節が選択されやすいのかの確認と整理を行った。
2022年度からは、当該現象に関して実地調査を行う予定であるため、2021年度の成果は、当該調査で使用するデータを作成する上で有用になるはずである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度である2021年度は、当初の計画通り、2022年度以降に実施する実地調査でのデータを作成するために、データの収集と整理を行った。現時点で、まだ調査データの作成は完了していないが、2021年度の成果を基に、今後、作成していく。

今後の研究の推進方策

上述の通り、2022年度からは、当該現象に関して実地調査を行う予定である。現時点では、英語が母語として使用される複数の地域に渡航する予定であるが、それが難しい場合には、オンラインフォームや通信機器を用いたインタビュー等、渡航を要しない調査を取り入れるつもりである。

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi