研究実績の概要 |
本年度については、(1)How big of a problem it is!のような構文のコーパス調査を進めるとともに、動的文法理論・構文拡張に基づいた見通しを立てることができた。コーパス調査ではCOCAを用い、現在も収集・整理中である。分析としてはおおよそ次のような見通しを立てている。単純な数量の量化から発達したと思われるofを用いた述語量化詞much of, more of, enough of, less ofなどはその後に続く述語名詞の程度を表しており、of前の要素が名詞的でありbinominalと捉えることができる。ここからさらにdegreeの詳細を表すが名詞とはとれないhow/too/so/this bigなどのof前への生起を可能にするというmodel-dependentな拡張を想定できると考えている。much ofなどの例も収集し、整理中。 一方、 昨年度注目したAffective contextに関しての生起条件は、データが増えるに従って守られていない例が多く見られるようになり、再考が必要と思われ、上述の見通しを指示する新たな証拠の収集が必要。
|