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2021 年度 実施状況報告書

外国語としての日本語学習者のための参照文法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K00621
研究機関富山大学

研究代表者

ヨフコバ四位 エレオノラ  富山大学, 学術研究部教養教育学系, 教授 (10512410)

研究分担者 李 在鎬  早稲田大学, 国際学術院(日本語教育研究科), 教授 (20450695)
堀 恵子  東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (70420809)
稲葉 和栄  秀明大学, 観光ビジネス学部, 講師 (70772242)
久保田 美子  早稲田大学, 日本語教育研究センター, 教授(任期付) (90401728)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード日本語 / 参照文法 / webツール / 文法教育
研究実績の概要

本研究の目的である日本語学習者が自ら読んで理解できる文法書(参照文法)の開発に関して、当該年度に以下の課題を設定し遂行する予定であった:1) 既存の初級日本語文法解説書を分析し、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)の言語能力記述を支える言語材料としての文法項目を整理して参照文法に収録する文法項目を選定し、記述に必要な情報を定める。また、参照文法の中心的な狙いである、似ている文型(類似表現)の提示・記述方法も確定する。2) 参照文法のwebツール制作のための基盤作り。3)国内外報告活動。   1)は予定通り進めることができ、参照文法に収める文法項目を決定し一覧表を作成した。また、個々の文法項目の記述に必要な情報および記述方法も決定した。さらに、文法項目の一覧表からいくつかの文型を選び、研究代表者と分担者で手分けをし、記述をはじめた。2)に関しては、担当予定であった分担者が当該年度の業務ができなくなったため、代わりにwebツール設定について助言をくれる技術者を探し、当初の予定より多少の遅れでwebツールの基盤作りをはじめた。これまでは、webツールに必要なサーバーの設定を行う業者を決め、現在サーバー設定に必要な手続きを進めている(サーバーの設定はまだ行っていない)。また、外部の専門家の助言を得ながら、データ処理に必要なソフトウェアやwebページへの入力方法等について検討しているところである。3)に関しては、サーバー立ち上げの作業が遅れ、十分なデータおよび発表のための材料が揃わなかったため、報告活動は行っていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

これまでに実施した課題は次の通りである。
1)既存の文法解説書を分析し、文法解説をめぐる問題点を整理した。2)自律学習のために必要な文法記述の内容を決め、記述に用いるテンプレートを作成した。3)研究代表者は記述する文法項目(119項目)のリストを作成した。4)3)の項目を記述する担当を決め、研究代表者と分担者で複数の文法項目の記述をはじめた。5)webツール整備のための準備を行った:①サーバー手配の業者を決め、サーバー設定に必要な手続きをはじめた。②データ処理に必要なソフトウェアの選定を行った。また、技術者の指導を受けつつ、実際、そのソフトウェアを用い、情報処理のための訓練を受けた。

今後の研究の推進方策

2022年度には次の課題を遂行していく予定である。
1)参照文法の構築:参照文法に収録する文法項目の記述をしつつ、webツールを使い、記述が終わった文法項目からwebページにあげていく。
2)一定の量の材料が揃った段階、文法記述精査のため、日本語母語話者・非母語話者教師の聞き取り調査を行う。また、参照文法の仮版を作成し、学習者にwebツールは実際使ってもらい、使い勝手を確かめる。
3)ワークショップを開催し、webツールを用いた文法教育の実践について報告し専門家と意見交換する。また、本研究のこれまでの成果をまとめ、学会もしくは学会誌にて発表する。

次年度使用額が生じた理由

当該年度に行う予定であったwebツールの設置が遅れたため、サーバー設定等に使用予定であった経費が次年度使用額として生じた。次年度には、サーバー初期設定および保守業務、またデータ処理に必要なソフトウェアのインストールおよびデータ処理の補助のための人件費に使用する。
また、コロナ禍拡大のため、対面での会議等ができず、一部の旅費が次年度使用額として生じた。次年度に対面で行う会議に使用する。

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公開日: 2022-12-28  

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