研究課題/領域番号 |
21K00629
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研究機関 | 目白大学 |
研究代表者 |
當銘 美菜 目白大学, 人間学部, 専任講師 (10773682)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 外国につながる子ども / 保育者 / 質問紙調査 / 居ること / 養護 |
研究実績の概要 |
2022年度は、事前調査として沖縄県の認可保育所を対象に質問紙調査を実施した。また、人数は限定されるが、外国につながる子どもを保育した経験のある保育者に対するインタビュー調査を開始した。それらを分析した結果を、2つの学会発表資料にまとめた(日本保育学会、言語文化教育研究学会)。 認可保育所への調査では、「外国につながる子ども」を受け入れたことがあると回答した園に、「外国につながる子ども」に対して行う、特別の保育・教育上の配慮があるか(あったか)を尋ねたところ、「はい」は21.9%に留まり、68.5%は「いいえ(他の園児と同じ)」との回答だった。また、「外国につながる子ども」のことばや文化を尊重するために行っていることを尋ねたところ、「特に行っていない」が最も多かった。 質問紙調査の結果を受け、特別の配慮をしていないのはなぜかを保育者へのインタビュー調査から検討した。保育者は外国につながる子どもの保育において、子どもたちの「傍に居て、結びつく」ことや子どもたちを「集団のなかに、結びつける」ことを大切にしていることがわかった。それは外国につながる子どもだから、ではなく、すべての子どもたちに対して同じように考えていることもわかった。保育においては当たり前にある、子どもの安全や情緒の安定を気遣う保育者の援助や関わりは、就学前段階の子どもに対する日本語教育を考えるうえで、不可欠な視点を提供していると考える。 本調査は、2022年度の後半より実施しているが、2023年度も継続して行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
事前調査を実施し、インタビュー調査の結果とあわせて学会発表や紀要論文としてまとめた。本調査の実施と取りまとめに時間を要しており、成果発表が行えていないが、新しいデバイスの使用により、改善に向かっている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は計画上では最終年度であるため、調査の分析結果を調査協力者である保育現場や関連機関等に還元する方法を計画している。ひろく研究成果発表につなげていくために、学会発表や論文執筆のほか、報告書の作成にも取り組んでいく予定である。 しかしながら、計画の遂行を具体化する中で、1年間では完結しないと判断をした場合は、延期を検討したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
本調査の実施が遅れているためである。初年度同様、都道府県や自治体への調査依頼に時間がかかり、すべての調査が完了していないため、計上していた予算を次年度に見送った。また、園訪問ではなく、オンラインでのインタビューを選択する園が複数あり、一部移動費を使用しなかったことによる。
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