研究課題/領域番号 |
21K00635
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研究機関 | 愛知淑徳大学 |
研究代表者 |
山本 裕子 愛知淑徳大学, 交流文化学部, 教授 (20410657)
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研究分担者 |
鷲見 幸美 名古屋大学, 人文学研究科, 准教授 (50340211)
川口 直巳 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (60509149)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 小学校教科書 / 全教科・全学年 / 語彙リスト / WEB版 / 複合語 / 教科書基礎語 |
研究実績の概要 |
本研究は、外国人児童の日本語学習に役立つ支援環境をweb上に構築し、教科学習につながる日本語学習支援環境を提供することを目指している。 2023年度は前年度までに抽出した社会科、算数科、理科の小学校教科書語彙に加え、国語科の教科書(本文を除いたもの)語彙の抽出を行った。また、MeCabを使用した形態素解析で抽出できる語(短単位)だけでなく、複合語も含めて抽出する作業を進め、すべての教科について、全学年の語彙を複合語も含めて抽出し、リスト化を行った。この過程で複合語となるものの構成パターンや、教科書にみられる複合語の特徴について、得られた知見を関連する学会で発表した(山本・川村・鷲見2023)。 これらの作業を通して得られた語彙は、最終的に異なり語数が約19,000語、延べ語数が約450,000語と膨大な量に上る。これを「小学校教科書語彙リスト」としてまとめ、さらに学習支援者が活用しやすいよう、WEB上で閲覧、検索が可能なツールとして公開することにした。これを「WEB版教科書語彙リスト」とする。WEB版教科書語彙リストは、エクセルの扱いに不慣れであっても、場所時間の制約なしに、いつでも自由に利用できるものである。このリストは、多様な検索機能を備えており、学年・教科別に語(短単位と複合語)の出現頻度数を表示することや、教科や学年、頻度を指定した検索等も可能である。これについても関連する学会で発表した(山本・川村・鷲見2024a)。 さらに、この膨大なリストから、教科、学年、頻度を考慮して、より基本的と考えられる語を「教科書基礎語」としてまとめた(山本・川村・鷲見2024b)。 このように、簡便に活用可能な基礎資料の提供が可能となった。
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備考 |
完成した小学校教科書語彙リストをWEB上で簡便に活用できるよう、多様な検索機能も搭載して公開した。
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