研究実績の概要 |
研究の3年目は、主に中学校に勤める、またはつとめていた教員から新しいデータを得ることができた。特に日本語指導教員の加配を受けている同じ学校の複数名の話を聞くことができた。しかし、小学校のデータが不足しており、進度にむらがある。 本年度は、日本語指導教員と他の教員の連携をカリキュラムマネジメントやチーム学校の観点から、考察することにした。カリキュラムマネジメントは学校が直面する様々な問題に対応するために必要な対応策だと考えられるが、具体的に教員がどのようにつながりをもとうとしているのか説明がなされていない。その教師の連携についての判断をTeacher Agencyの理論を用いて説明しようと試みた。分析には主にSCATを用い、インタビューデータを概念に変換をして、それがPriestley et al. (2015) のTeacher Agency via an ecological approach に当てはまるか検討した。これは、立命館大学教職教育研究11号に「Teacher Agencyの観点から考察する日本語指導が必要な生徒を育てる教員の輪」として掲載された。 参考文献 Priestley, M., Biesta, G., & Robinson, S.(2015). Teacher Agency : an Ecological Approach. Bloomsbury Academic.
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