研究実績の概要 |
今年度は、前年度に「Identifying L2 developmental indices while controlling for L1 effects: A multilevel ordinal logistic regression analysis」(Journal of Pan-Pacific Association of Applied Linguistics, 25(2), 87-104)として発表した順序ロジットモデルを用いた解析事例に基づき、その解析手法を解説し、それとともに、Rで順序ロジットモデルを実行するためのRコードを公開した。解析手法の解説とRコードは、「学習者コーパス研究におけるマルチレベル順序ロジットモデルの活用」という論文にまとめ、 『外国語教育メディア学会 (LET) 関西支部メソドロジー研究部会報告論集』 (13, 1-16)に発表した。 また、言語研究における多因子回帰分析(multifactorial regression analysis)の応用に向けて、ランダムフォレスト回帰を用いたケーススタディ(Exploring L2 spoken developmental measures: Which linguistic features can predict the number of words?)と、平滑化回帰を用いたケーススタディ(日本語歴史コーパスを用いた指示代名詞の通時的分析)を行い、それぞれ論文として刊行した。
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