研究課題/領域番号 |
21K00668
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研究機関 | 桃山学院大学 |
研究代表者 |
藤田 智子 桃山学院大学, 経営学部, 教授 (80329002)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 英語スピーキング能力の」評価 / 対話型スピーキングテスト / 機械採点 / 発語数 / グループオーラルテスト / 大学入学試験 / スピーキングテスト評価基準 / 大量受験者同時評価 |
研究実績の概要 |
この1年、非常に限られた時間の中で実施したのは、まず自身の過去の挑戦的萌芽研究(2014~2017)の課題「グローバル人材の会話能力を評価する1万人のグループオーラルテストシステムの構築」におけるスピーキングの対話の評価(藤田, 2016)などの研究論文を振り返り、本研究の今後の課題について時間をかけて再考したことです。 この過程で①スピーキングテストの評価基準、②機械採点、③発語数とスピーキング能力の関係、についての先行研究を収集し吟味して、今後のより綿密な研究実施に向けて理論的な背景を確立することに専念しました。しかし、これらの研究活動は支出を必要としなかったため、次年度に使用させていただくように計画を立てています。 ①スピーキングテストの評価基準については「グローバル人材の英語スピーキング能力」の定義を検討するところから始め、評価基準を何にするか評価ルーブリックの作成に向けて検討しました。②機械採点、③発話数とスピーキング能力の関係については、今後の適切な予備調査の方法を考えるうえで重要な要素と位置づけて重点的に先行研究を調べました。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2021年度の研究実績は予定より遅れています。本務校の経営学部長として学部運営に追われ、想定外に少ない時間しか研究にかけることができませんでした。また、COVID-19感染拡大の影響で海外/国内の研究協力者との対面での連携ができず、さらに被験者へのインタビューなども予定通りに進みませんでした。従って、2021年度は自身の同課題についての研究論文の見直しと、先行研究の調査をさらに進めることに重点をおいて実施しました。
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今後の研究の推進方策 |
22年度4月から本務校より国内での1年間サバティカルをもらい、研究に専念できる機会をいただく事ができました。それに伴い母校である東京工業大学の特別研究員として最高の研究環境を与えてもらい、今までの遅れを取り戻すように尽力していきたいと考えています。 まず、中期・長期の詳細な計画を立て直すことから始めています。最初の3か月で参考文献をまとめ、評価ルーブリックの完成を目指します。次に研究方法を決定するために予備調査の準備をする予定です。本務校の学生30~40人に協力を依頼し、本年度中に予備調査の実施と結果分析を完了する予定です。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度は本務校の経営学部長として学部運営に追われ、研究に時間をかけることがあまりできませんでした。また、COVID-19感染拡大の影響で海外/国内の研究協力者との対面での連携ができず、さらに被験者への予備調査なども予定通りに実施できないままとなりました。自分でできる範囲で研究を少しでも進めようと、自身の研究論文の見直しと、先行研究の調査を実施し、研究計画の修正をしましたが、これらは支出のない研究活動でありました。 22年度4月からサバティカルをいただき研究に専念できることになりました。研究計画の遅れを取り戻すように注力したいと全力で取り組んでいます。前述したように21年度に使用予定であった設備備品費、国内外への旅費、人件費などは22年度に繰り越して使用させていただく予定です。
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