本研究は、汎用英語母語話者話し言葉コーパスを利用し、10種の典型的な構文に現れる間接発話行為を教育的にも配慮された6種の言語機能(下位132種の発話行為を含む)で分類し記述していく研究である。発話内力表示表現を指標とし、より広く時制・相・モダリティの3つの視点から用例観察を行い、特に典型的な構文に現れる間接発話行為をより精緻に記述していった。調査の結果、典型的な構文の構文的意味と間接発話行為とに慣習的な換喩的拡張関係があることがわかり、その言語特徴を添える形で、典型的な構文指導リストを精緻化した。最後にそのリストをふまえ、典型的な構文と間接発話行為双方の視点から、新たな文法指導法を模索した。
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