研究課題/領域番号 |
21K00737
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
雪丸 尚美 北九州市立大学, 外国語学部, 准教授 (10593337)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ディスレクシア / 英語科教員養成課程 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、大学の英語科教員養成課程において英語学習で顕在化するディスレクシアがどのように認識されているかを明らかにし、英語科教員養成課程における修得内容を検討することである。本研究では、大学の英語科教員養成課程を、教員や学生を始めとする多様なアクターから構成される一連のプロセスと捉える。各アクターは、このプロセスのなかで相互作用を反復し、ディスレクシアに関する自らの認識を形成する。本研究では、英語科教員養成課程を構成する三つの主要なアクター、すなわち同課程を履修する大学生、同課程を担当する大学教員、及び職員の認識に着目する。 初年度となる2021年度は、COVID-19の影響により、国内外での学会参加や諸外国での研究調査の実施が実施不可能となるなど、当初の研究計画の大幅な変更が必要となった。そのような状況にもかかわらず、オンラインでの学会や研究会への参加による情報共有などを通じて研究を遂行した。また、研究成果を論文や学会報告などの方法で公表した。具体的な内容は以下のとおりである: (1) 英語科教員養成課程を履修する大学生の英語ディスレクシアに関する認識とその形成:大学の英語科教員養成課程を履修する学生を対象に、質問紙によるアンケート及び半構造化したインタビューを行うために、関連する研究の文献渉猟を実施し、質問紙の内容を精査した。教職課程を履修する学生を対象に、ディスレクシアの生徒に対する指導についての研修プログラムの実施が必要であることが明らかになった。 (2)英語科教員養成課程を担当する大学教員の英語ディスレクシアに関する認識:英語科教員養成課程を担当する大学教員を対象に、質問紙によるアンケート及び半構造化したインタビューを行うために、関連する研究の文献渉猟を実施し、質問紙の内容を精査した。 (3)研究成果を論文や学会報告などの方法で公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の影響により、国内外での学会参加や諸外国での研究調査の実施が実施不可能となるなど、当初の研究計画の大幅な変更が必要となった。2022年度はこの遅れを取り戻すべく研究を進める。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は以下を計画している: (1) 英語科教員養成課程を履修する大学生の英語ディスレクシアに関する認識とその形成:大学の英語科教員養成課程を履修する学生を対象に、質問紙によるアンケート及び半構造化したインタビューの実施。 (2)教職課程を履修する学生を対象に、ディスレクシアの生徒に対する指導についての研修プログラムの予備的実施。 (3)英語科教員養成課程を担当する大学教員を対象に、質問紙によるアンケート及び半構造化したインタビューの実施。
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次年度使用額が生じた理由 |
、COVID-19の影響により、諸外国での研究調査や対面での研究会開催が実施不可能となるなど、当初の研究計画の大幅な変更が必要となったため、次年度使用額が生じた。2021年度に予定していた研究計画の一部(アンケート実施)を2022年度以降に繰り下げて実施する予定であるため、当該アンケートを実施する際に使用する。
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