研究課題/領域番号 |
21K00747
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
村尾 純子 大阪工業大学, ロボティクス&デザイン工学部, 准教授 (40611314)
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研究分担者 |
郡 裕美 大阪工業大学, ロボティクス&デザイン工学部, 教授 (70780013)
赤井 愛 大阪工業大学, ロボティクス&デザイン工学部, 准教授 (90578832)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ESP / Design / English education / language aquisition |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、建築、プロダクトデザインといったデザイン系の学生の英語でのアウトプット力を養成するための学習教材の作成であった。デザイン系の学生たちは論文といった形式よりも、口頭発表の機会が多く、海外の学生とのProject Based Learningの機会もあり、英語の使用頻度も以前よりも増えるだろうという想定のもと、自分たちのデザインしたものを英語で発表できるようになる教材があれば、彼らの役に立つであろうという発想から生まれた研究であった。1~2年目で教材を完成させ、3年目で実際授業で使用して、教材の評価を行う予定としていたが、コロナウィルス感染症のため、海外派遣プロジェクトの中止もあり、大幅な予定変更を余儀なくされ、電子ブック等へ成形や、スピーキングテストの実施まではできなかったが、最終年度に教材として完成させ、成果報告書として印刷し、今後授業でも使用できるものとした。また、使用感の調査として、最終年度に、作成中の教材の一部をアレンジし、デザイン系以外の学生にも英語学習教材として使用し、図書館でのイベントを行い、教材難易度の妥当性を測り、そのデータを収集して分析を行った。また研究会において科研費研究課題の内容の一部を共有し、デザイン系分野のProject Based Learningの現場での学生の英語使用の実態と、そこから見えてきた課題についての発表と議論を行った。本研究の意義は、英語教員の観点から見た学生にとって必要だろうと思える英語のスキルと、デザインを専門とする教員が学生に持たせたい英語のスキルの差を明確化することができたところと、教員も学生も理想とする英語でデザインをプレゼンテーションするヴィジョンを実現するために足りないものは何かを明確化ができたところにあったと思われる。本研究で発見できた新たな問題点や課題は、今後の研究課題で掘り下げていきたいと考える。
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