研究課題
本研究の目的は、高い効果が実証されている英語聴解力養成のための指導理論「三ラウンド・システム」に基づき、人文科学および社会科学分野の英語CALL教材を開発することであった。同指導理論に基づいた専門英語教材として既に開発されている科学・医療・園芸・芸術分野の教材がカバーしていない文系分野の専門英語教材の開発により、より多くの大学生に英語による専門授業の受講や留学を実現できる英語力を養成することを目指した。本研究で開発する社会科学と人文科学、計2種の教材は、それぞれ30~50時間の学習を必要とする独学が可能なWeb教材とした。英語聴解力養成用教材の開発は2段階に分けられるが、第一段階は教材の素材となる動画素材の作成であり、2021年度に実施した。第二段階の教材開発は2022~2023年度に実施し、それぞれの年度で社会科学分野のEnglish for Social Sciences、人文科学分野の English for Humanities を完成させた。2023年度に実施したEnglish for Humanitiesの開発においては、応用言語学、考古学、美術史、文化研究の4つの講義を素材とした。タスク、ヒント、学習をサポートするための各種情報からなるコースウェアを分担者、代表者が協力して作成した結果、約1900画面分のコースウェアが完成した。そのコースウェアと、教材の内容理解を補助するための静止画約500枚、辞書や例文の音声約950ファイルと動画ファイルを教材プログラムに組み込み、教材として完成させた。分担者と協力者によるデバグ、学生によるデバグといった数回にわたる確認と修正作業を繰り返し、English for Humanities が完成した。
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Journal of English Language Education and Research
巻: 1 ページ: 88~98
10.20776/s2758707x-1-p88
巻: 1 ページ: 110~123
10.20776/S2758707X-1-P110
https://cele.chiba-u.jp/call/
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